松平頼桓

松平頼桓（まつだいら よりたけ）は、江戸時代中期の大名であり、讃岐高松藩の第4代藩主です。官位は従四位上・讃岐守、侍従でした。

生涯

享保5年（1720年）6月18日に、大膳家当主である松平頼熙の長男として誕生しました。母は佐野周殊の娘である伊予です。第3代藩主・松平頼豊には、長男・徳川宗堯がいましたが、本家の水戸徳川家を継いだため、代わりに嫡男とした頼治は早世しました。そのため、頼桓が養子となり、享保20年（1735年）に頼豊が死去すると家督を継ぎました。しかし、若年であったため、父・頼熙の後見を受けました。第2代藩主・頼常の政治路線を継承し、倹約や学問奨励などに努めましたが、元文4年（1739年）9月16日に江戸で死去しました。享年20歳でした。

頼豊の娘・春姫を正室としていましたが、子はいませんでした。また、松平大膳家を継いだ弟のうち頼珍（蜂須賀宗鎮）は同じ元文4年に徳島藩主・蜂須賀宗英の養子に迎えられて藩主を継ぎ、頼央（のちの徳島藩主蜂須賀至央）は当時まだ幼少でした。頼桓の跡は、高松松平家と同じく水戸徳川家の連枝である守山松平家から養子に迎えられた頼恭が継ぎました。

系譜

正室：春姫 - 松平頼豊娘
養子
* 男子：頼恭 - 松平頼貞の子

頼桓は若くして藩主となり、その短い生涯の中で藩政に尽力しましたが、志半ばで亡くなりました。しかし、その事績は高松藩の歴史に名を残しています。

もう一度検索