松戸市立総合医療センター

松戸市立総合医療センター

松戸市立総合医療センターは、千葉県松戸市にある重要な医療機関であり、地域医療における中核を担っています。この病院は、救命救急センターとしての機能に加え、臨床研修指定病院、そして千葉県災害拠点病院としても指定されています。通称は「松戸市立病院」という名称で知られており、地域の患者に対して質の高い医療サービスを提供しています。

概要

この病院は、東葛北部地域において中心的な役割を果たす医療機関であり、第2種感染症指定医療機関としても認定されています。また、がん診療連携拠点病院として、がん治療に関する専門的な支援を行っています。松戸市内には他にも医療機関が存在し、特に松戸市立福祉医療センター東松戸病院が連携して医療サービスを提供していましたが、2024年3月31日には閉院予定です。これに伴い、松戸市立総合医療センターはその機能を継承することが期待されています。

沿革

松戸市立総合医療センターは、1950年に「松戸市国民健康保険病院」として開院され、その後1967年に「国保松戸市立病院」と名称を変更し、上本郷4005番地へ移転しました。2010年には新病院の基本計画に関する住民投票が行われ、2017年12月に新しい施設へ移転し「松戸市立総合医療センター」として正式に開院しました。それに続いて、2024年4月には東松戸病院の機能を受け継ぐ予定です。また、将来的には新たな予防医療センターや緩和ケア病棟の建設も計画されています。

施設概要

松戸市立総合医療センターの病床数は600床であり、内訳として一般病床が592床、感染症病床が8床存在します。多様な診療科を有しており、地域住民に対して包括的な医療を実施しています。また、附属機関として松戸市立病院附属看護専門学校もあり、看護者の育成にも力を入れています。

交通アクセス

交通アクセスについては、JR常磐線の北松戸駅や馬橋駅から松戸市コミュニティバスを利用することができ、「総合医療センター」行のバスで終点下車が便利です。京成松戸線の上本郷駅やみのり台駅、八柱駅からは無料シャトルバスも運行されています。また、松戸駅東口や北松戸駅から京成バスを利用することでもアクセス可能です。

周辺施設

病院周辺には松戸運動公園や松戸競輪場などの施設もあり、地域の憩いの場として親しまれています。

移転・建て替え問題

1995年の阪神・淡路大震災を受けて、松戸市立病院の耐震性の問題が顕在化し、さらに施設の老朽化が進む中で移転や建て替えが計画されました。2010年には市長選挙により現地建て替えの主張が強まり、一時は移転計画が棚上げとなりました。その後、検討委員会において現地建て替えが困難であるとの判断が下され、最終的には松戸市が千駄堀地区への建て替えを目指す補正予算案を議会に提案し、承認されています。このように、松戸市立総合医療センターは長い歴史と多くの課題を持ちながら、地域医療の向上に貢献し続けています。

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