松本壮馬

松本 壮馬（まつもと そうま）

松本壮馬（まつもと そうま）は、2002年10月20日に生を受けた日本のラグビーユニオン選手である。現在は、日本のトップリーグであるジャパンラグビーリーグワンに加盟する浦安D-Rocksの一員として、プロフェッショナルなキャリアを歩んでいる。

彼のラグビーキャリアは、島根県江津市に位置する石見智翠館高等学校で本格的に始まった。高校時代は、チームの勝利に貢献すべく日々厳しい練習に取り組み、その実力とリーダーシップを高く評価された。最終学年においては、チームをまとめる主将という重責を担い、チームを牽引した。また、全国から優れた高校生選手が集まる大会、全国高等学校合同チームラグビーフットボール大会（KOBELCO CUP）には、U17中国ブロック代表チームの一員として選出され、地域を代表する選手として全国の舞台でプレーする貴重な経験を積んだ。この時期に培われたキャプテンシーと全国レベルでのプレー経験は、その後の競技人生において大きな糧となった。

高校卒業後、松本壮馬は2021年に関西の強豪、関西学院大学へ進学し、同大学のラグビー部で技術と戦術の向上に励んだ。大学での4年間は、学業とラグビーを両立させながら、人間的な成長も遂げる期間となった。特に大学4年時には、日本のラグビー界における歴史的な出来事である関東ラグビーフットボール協会100周年を記念して開催された特別大会に、西軍代表選手として選出された。これは、大学ラグビー界における彼の高い評価と実力を示すものであり、記念すべき大会のピッチに代表選手として立つことは、彼のキャリアにおける重要なハイライトとなった。

大学での活躍を経て、松本壮馬はプロラグビー選手としての道を切り拓くことを決意した。2025年1月20日、彼は大学を卒業する前にプロチームの活動に参加できる「アーリーエントリー」という形で、ジャパンラグビーリーグワンに所属する浦安D-Rocksへの加入を発表した。このアーリーエントリー制度を利用することで、大学での最終学期を過ごしながらも、プロチームの環境に早期に順応し、チームへの合流をスムーズに進めることが可能となる。そして、加入発表から間もない2025年2月15日、ジャパンラグビーリーグワン2024-25シーズンの第8節、ブラックラムズ東京との交流戦において、途中出場ながらもついにリーグワン公式戦デビューを果たした。これは、長年の努力が実を結んだ瞬間であり、プロ選手としての第一歩を踏み出した記念すべき試合となった。2025年3月には無事に関西学院大学を卒業し、現在は浦安D-Rocksの選手として、プロの世界でさらなる飛躍を目指し日々研鑽を積んでいる。

石見智翠館高校での主将としての経験、大学での代表選出といった輝かしい実績を積み重ねてきた松本壮馬。アーリーエントリーを経て浦安D-Rocksに加わった若き才能は、今後のジャパンラグビーリーグワンにおける中心選手の一人となることが期待されている。その動向は、多くのラグビーファンから注目を集めている。

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