松本引越センター

松本引越センター

松本引越センター株式会社は、かつて大阪府四條畷市と東京都国立市に本社を置いていた、日本の貨物輸送運輸業者です。「ゾウのマークの松本引越センター」の愛称で広く知られ、引越し専業業者としては国内5位の実績を誇りました。また、TOKYUポイント加盟店でもありました。

2010年4月9日には、「株式会社まつもと」が事業を引き継ぎ、「New松本引越センター」として新たなスタートを切りました。

沿革

1961年（昭和36年）
4月 - 松本博文氏が大阪府大東市に松本運送株式会社を設立。資本金は150万円でした。
10月 - 大阪陸運局より一般区域貨物自動車運送業の免許を取得。
1980年（昭和55年）11月 - 松本引越大学を開設。
1985年（昭和60年）
1月 - ハウスクリーン事業を開始。
6月 - 海外引越事業を開始。
2001年（平成13年）11月 - ISO9002認証を取得（東京）。
2003年（平成15年）11月 - ISO9001:2000認証を取得（東京）。
2007年（平成19年）
9月7日 - 当時の社長（創業者の子息）が本社内で自殺。
10月1日 - 創業者で会長の松本博文氏が、総額6億円の手形裏書問題に関与していたことが発覚し、会長職を解任。
2008年（平成20年）
9月19日 - 民事再生法の適用を大阪地方裁判所に申請。負債総額は50億円に達しました。
10月6日 - 大阪地方裁判所が民事再生法適用の申し立てを棄却。破産手続開始を決定。負債総額は50億9500万円。
関東・中四国・九州で事業を行う会社は別法人であり、資本関係を解消していたため、この時点では営業を継続していました。しかし、同年11月から12月にかけて、これらの会社も相次いで破産手続開始が決定されました。
2014年（平成26年）7月24日 - 大阪地方裁判所から破産手続廃止決定を受け、法人格が消滅。

手形裏書問題

2007年9月、当時の松本博文会長名義で、取締役会の了承を得ずに額面計6億円の手形が作成され、会長がグループ会社2社に対して裏書保証させていたことが明らかになりました。この問題を受け、松本会長は同年10月1日付で解任されました。手形は回収され、会社に直接的な損害は発生しませんでしたが、会社の信用は大きく低下しました。その結果、顧客が相次いで離れ、運転資金が不足し、最終的に破産手続きへと繋がりました。

テレビCM

バブル期初期には、京都在住の俳優、五味龍太郎氏が社長役をコミカルに演じるCMや、ベテラン俳優の北見唯一氏が「宿替え」に奔走するおじいちゃん役を演じるCMが話題となりました。「松本」に電話するつもりが「梅本」に電話してしまうというCMでは、実際に「梅本」姓の人が出演したこともありました。

その後、「キリンさんが好きです、でもゾウさんのほうがもっと好きです」という女の子のナレーションが流れるCMが広く知られるようになりました。このCMは1994年から2002年まで全国で放映され、その後も一部地域で放映されていました。

また、1997年からは高橋英樹氏がイメージキャラクターとして起用されていました。

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関連項目

* TVチャンピオン - 「引越し屋さん選手権」で松本引越センターは2連覇を達成。

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