松本武久

松本武久（まつもと たけひさ）は、1980年9月8日生まれ、日本棋院東京本院に所属する囲碁棋士です。長崎県五島市福江島で生まれ、幼少の頃から囲碁に親しみました。趙治勲名誉名人の門下として知られています。

5歳から父親の影響で囲碁を始めた松本は、幼少期に転居を繰り返しましたが、東京在住時に緑星囲碁学園に通いました。しかし、当時を振り返って本人は「（学園の中で）弱かった」と語っています。その後、香川県高松市に転居し、高松中央小学校の5、6年生時に少年少女囲碁大会小学生の部で史上初の2連覇を達成しました。この実績が認められ、趙治勲名誉名人との記念対局に臨みましたが、二子局で敗れました。しかし、その夜に趙名誉名人が再度自宅を訪問し、もう一度対局した結果、その才能を認められ内弟子として迎えられました。

中学1年生の時に千葉県へ転居し、内弟子として囲碁の修行に励みます。内弟子時代には、1年先輩の金秀俊や後輩の鶴山淳志らと切磋琢磨し、実力を磨きました。1997年に初段となり、その後、順調に昇段を重ねていきます。

棋歴

1997年：初段、二段
1998年：三段
1999年：四段
2001年：五段
2003年：六段
2006年：新人王戦優勝
2008年：七段
2010年：台日精鋭プロ囲碁選手権準優勝（優勝は周俊勲）
* 2013年：第38期碁聖戦挑戦者決定戦進出、河野臨に敗れる

松本武久は、趙治勲名誉名人の薫陶を受け、着実に実力をつけてきた棋士です。新人王戦での優勝や碁聖戦挑戦者決定戦への進出など、その活躍は目覚ましいものがあります。今後の活躍も期待される棋士の一人と言えるでしょう。

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