松本秀人 (競輪)

松本秀人は、1940年熊本県熊本市に生まれ、競輪選手としてその名を馳せました。日本競輪学校第14期生として中川茂一、寺澤節男らと切磋琢磨し、1960年8月27日に熊本競輪場でデビュー。3着という結果で、そのキャリアをスタートさせました。日本競輪選手会熊本支部に所属し、生涯現役を貫きました。生涯戦績は2518戦347勝。

選手として活躍する傍ら、松本は日本競輪選手会の理事、会長（後に専務理事）といった要職を歴任し、競輪界の発展に尽力しました。その功績は、選手育成にも及びます。世界選手権自転車競技大会や、1996年のアトランタオリンピックでは日本代表監督を務め、選手を指導しました。アトランタオリンピックでは、十文字貴信選手を指導し、見事銅メダルを獲得。日本競輪界に大きな喜びをもたらしました。

また、現在参議院議員として活躍している橋本聖子も、松本の指導を受けた一人です。松本の指導は、競輪選手としてだけでなく、人間としての成長も促すものだったと言われています。

1999年1月、松本秀人はその生涯を閉じました。同年2月1日に選手登録が削除されましたが、彼の功績は色褪せることなく、現在も熊本競輪場では、彼の名を冠した「松本秀人杯」が年1回開催されています。これは、彼の功績を称え、後世に伝えるためのものであり、多くの競輪ファンにとって特別なレースとなっています。

松本秀人は、選手、指導者、そして競輪界の発展に貢献した人物として、その名が深く刻まれています。

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