松江イングリッシュガーデン

松江イングリッシュガーデン

松江イングリッシュガーデンは、島根県松江市西浜佐陀町に位置する美しい庭園です。この場所は、日本国内でも特に本格的なイギリス式庭園として知られています。ヘッドガーデナーに英国出身のキース・ゴット氏を迎え、19世紀から20世紀にかけての理想的な庭園デザインを取り入れています。この庭園は、フォーマル・ガーデンとインフォーマル・ガーデンという二つの異なるスタイルが巧みに組み合わされています。

歴史と背景

松江イングリッシュガーデンは、本来はルイス・C.ティファニー庭園美術館とともに松江ウォーターヴィレッジを形成していました。ティファニー庭園美術館は、アメリカのアール・ヌーヴォーを代表する芸術家、ルイス・C・ティファニーの作品を展示するため、2001年に開館されたものです。しかしながら、2007年に閉館する運命を迎えました。閉館の理由は多岐にわたり、運営者である堀内不動産がこの事態を招いたと考えられています。具体的には、美術館と松江市との間での約束が守られなかったことや信頼関係の崩壊が問題となりました。これにより、美術館の閉鎖は市民の間で大きな議論を呼びました。

施設の現状

現在、松江イングリッシュガーデンは改装工事が続いており、開館時期は未定となっています。この庭園の周辺には、民間企業によって運営される結婚式場、「コリドールコート」が設けられています。この結婚式場の設置は、イングリッシュガーデンの施設が売却されたことに端を発しています。2018年には、結婚式場の運営を行う「ブライダルギャラリー・ノバ」への施設売却が発表された結果、2019年には新たな運営が開始されました。しかし、イングリッシュガーデン自体は長期間手入れが行われておらず、市民からはその姿に驚きと失望の声が寄せられています。

アクセス情報

松江イングリッシュガーデンへのアクセスは非常に便利です。鉄道を利用する場合は、一畑電車北松江線の松江イングリッシュガーデン前駅で下車し、徒歩約5分で到着します。また、JR山陰本線の松江駅からは松江市バスの朝日ヶ丘線を利用し、「イングリッシュガーデン前」停留所で下車することができます。自動車の場合は、山陰自動車道の宍道ICからおよそ30分、JR松江駅からは約15分の距離です。出雲空港からは約40分ほどで到着します。

松江イングリッシュガーデンは、独特の美しさと歴史的な背景を持つ場所であり、訪れる価値が十分にあります。改装が終わり、再び多くの人々が訪れることを願っています。

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