松阪市立粥見小学校

松阪市立粥見小学校について

松阪市立粥見小学校は三重県松阪市に位置する公立の小学校です。この学校は、地域の教育機関として長い歴史を持ち、多くの卒業生を送り出してきました。校歌は、卒業生が歌詞を募集して作成されたもので、3番までの歌詞はすべて「ああ 粥見小学校」で締めくくられています。

学校の現況

過去には、1975年に11学級278人の生徒が在籍していましたが、少子化の影響を受けて、その後生徒数は減少しました。2009年には7学級144人にまで縮小し、うち1学級は特別支援学級となっています。校舎の面積は2,212m²、屋内運動場の面積は847m²となっており、施設も充実していますが、2018年には校舎の老朽化が進んだため、建て替えが行われました。

沿革

この学校の始まりは1875年、明治8年に遡ります。当初は多気郡向粥見村において設立され、その後、津本小学校や追分小学校、畑井小学校などが開校されました。1887年には、学区の改正が行われ、津本簡易科授業所が本校となりましたが、実際には他の小学校も存続しました。

1889年に町村制が施行され、向粥見簡易授業所が津本尋常小学校の分教室となり、1890年に学校名が粥見尋常小学校に改名されました。その後、1915年には校章が制定され、1923年には校舎が増築されるなど、学校の設備が整えられていきました。1947年の学制改革によって現在の名前である粥見小学校に改称され、同時に新校舎の併設などが進められました。

近年の動向

2005年に市町村合併が行われ、松阪市立柿野小学校に改称された後、2010年には有間野小学校を統合しました。さらに、2009年にシャープとの協力により環境教育を実施するなど、教育の質の向上にも努めています。校区は飯南町の粥見地区を中心に、向粥見や有間野などが含まれており、地域に密着した教育が行われています。

現在、粥見小学校は地域の教育の中心として多くの子どもたちに学びを提供しており、歴史ある校舎の新たな姿が次の世代に受け継がれることを期待しています。

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