松阪鉄工所

株式会社松阪鉄工所概要

株式会社松阪鉄工所（MCC CORPORATION）は、日本の三重県津市に本社を構える企業であり、主に作業工具、電動工具、工作機械用治具などを製造・販売しています。1928年には国産初のパイプレンチとボルトクリッパを市場に投入し、その後も配管や建設、土木、電気工事に特化した手動工具と電動工具の開発を進めました。

企業の特性と強み

同社は、MCCグループとして国内外での販売を一手に行っており、特に配管工具の開発において高い技術を誇ります。配管材料や工法の進化に合わせて、商品も時代に即した設計に変更されています。また、工作機械用の専用品となる治具の開発から製造、システムの設定までを行っており、その主な取引先にはオークマ株式会社やファナック株式会社が名を連ねています。

社名の由来と沿革

松阪鉄工所という名前は、創業地である三重県松阪市に由来しています。また、ロゴの「MCC」は、旧社名「松阪鋳鋼所」の英語名である「Matsuzaka Cast Steel Co.」の頭文字を取ったものです。

企業の紀元は1916年に遡り、初代社長の安西友吉が設立した安西鋳造所が起源です。1926年には松阪鋳鋼所に改称し、1928年からはパイプレンチやボルトクリッパの生産を始めました。その後、1952年に現在の株式会社松阪鉄工所に組織変更を行い、さらに成長を続けていきました。

主な商品と革新

同社の製品ラインナップには、ボルトカッタやパイプレンチ、ラチェットレンチ、コーナレンチ、ワイヤロープカッタなどが含まれ、特に配管業務に多用される工具が豊富です。また、彼らのオリジナル新商品は多岐にわたり、1971年に発売された電動鉄筋カッタ「パキラー」や、世界初の電動パイプレンチ「ラッカル」（1991年発売）など、業界の技術革新に貢献しています。

MCCグループと国際展開

MCCは松阪鉄工所を中心に構成されるグループで、各種製品やサービスを提供しています。国内向けの販社には株式会社MCCコーポレーション、米国市場向けにはMCC USA INC.、海外市場を重視したMCCインターナショナル株式会社などがあります。これにより、国内外での認知度を高め、多角的な販売戦略を展開しています。

まとめ

株式会社松阪鉄工所は、卓越した技術力と革新性で長い歴史を持つ企業です。今後も変化し続ける市場に応じて、新たな商品開発を進め、作業現場での信頼されるパートナーとしての役割を果たしていくことでしょう。

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