板倉俊彦

板倉 俊彦（いたくら としひこ）について

板倉俊彦は、1946年1月24日に東京都に生まれ、2018年に逝去した日本のアナウンサーです。彼は1968年に毎日放送（MBS）に入社し、その後長きにわたり同局で活躍しました。彼の血液型はA型で、早稲田大学を卒業してからのアナウンサー人生がスタートしました。同期としては、現在フリーアナウンサーとして活動している角淳一や青木和雄がいます。また、彼の大学の同級生には、元フジテレビのアナウンサーで今は僧侶として活動している松倉悦郎もいます。

アナウンサーとしてのキャリア

加入後、板倉俊彦はMBSラジオの『毎日放送日曜（土曜）競馬』で実況を行い、その後、テレビやラジオの報道番組、生ワイド番組なども担当しました。特に、1995年に起こった阪神・淡路大震災の際、彼はアナウンサー室アナウンス第一部長を兼務しており、重要な報道活動に従事していました。1997年には広報室に移り、その後番組審議会事務局長を経て、2006年には定年退職を迎えました。

退職後、2004年から2007年の間は社団法人デジタルラジオ推進協会大阪事務所の事務局長を務め、地上デジタル音声放送の普及に尽力しました。板倉はMBSラジオのスポットCMにも出演し、当時のデジタルラジオのPRに貢献していました。さらに、PHP研究所が制作した研修用ビデオにも登場しました。

特徴的なエピソード

地元のローカルニュース番組『MBSニュース』では、1974年4月より顔出しで出演を開始しました。この初回の放送では、京都府知事選挙の開票速報を伝えるために急遽決定され、スタジオで髪を整えている姿が全国放送の冒頭に映るというハプニングがありました。この出来事は彼のキャリアにおいて印象深い出来事の一つとして語り継がれています。

また、毎日放送が千里丘放送センターに本社機能を持っていた頃は、彼は自宅からスクーターで通勤していました。自身を「ひょうきんニュース・キャスター」と称し、深夜に法定速度でスクーターを走らせることを趣味として公言していました。

受賞歴と後輩への影響

1984年には番組『あどりぶランド』の特集企画で、「肖像画が日本の紙幣に使われた著名人6名を蘇らせる」という討論企画に参加し、これが評価されて1984年度のアノンシスト賞でグランダ・プレミオ（大賞）を受賞しました。この受賞は毎日放送アナウンサー室にとって記念すべきものであり、後輩たちに大きな影響を与えることとなりました。

板倉俊彦が出演した番組

彼のアナウンサーとしてのキャリアの中で、数多くの番組に出演しています。テレビ番組では、MBSニュース、ファミリースタジオ230、大阪株式市況など多岐にわたり、ラジオでは毎日ニュース、歌うハイウエイ、MBSイブニングレーダーなどで活躍しました。板倉俊彦の存在は、毎日放送の歴史においても大きな影響力を持ったことでしょう。今でも彼の名は、多くの人々の記憶に残っています。

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