板橋区立郷土資料館

板橋区立郷土資料館のご紹介

板橋区立郷土資料館は、東京都板橋区赤塚五丁目に位置する区立の博物館であり、地域の歴史、文化、そして自然に関する資料を集めて展示しています。郷土資料館は、地域のアイデンティティや文化財を保存し、訪れる人々にその魅力を伝える重要な役割を果たしています。

館内の構成

資料館は赤塚城跡と赤塚溜池公園の近くに建設されており、便利な立地に恵まれています。館内は本館と旧田中家住宅から成り立っており、展示室や閲覧室、収蔵庫が整備されています。旧田中家住宅は江戸時代後期に作られた茅葺の古民家で、かつて徳丸本村にあったものが移築されたものです。これにより、当時の生活や文化を体感することができます。

本館の1階には、地域の歴史をテーマにした常設展示室があります。ここでは、板橋の歴史を考古学や資料を通じて総合的に紹介しています。また、無形文化財に指定される地元の郷土芸能、例えば四ツ竹踊りや獅子舞、祭り囃子なども展示され、地域の伝統的な文化を学ぶことができます。

さらに、館内には江戸時代の大砲が3門展示されており、歴史的な背景を理解するための興味深い資料となっています。特に天保12年に行われた砲術演習のエピソードは、地域名「高島平」の由来を知る手がかりともなっています。

沿革

板橋区立郷土資料館の前身は1969年に開設された「郷土資料室」で、当初は産業文化会館内にありました。1972年に郷土資料館として独立移転し、その後1990年に現在の場所に移設されました。2019年には展示の再整備が行われ、一定期間休館しましたが、現在は再び多くの来館者を迎えています。

開館時間とアクセス

資料館は、通常午前9時30分から午後5時まで開館しており、入館は午後4時30分まで可能です。月曜日は休館日ですが、祝日の場合は翌日に休館します。また、年末年始には特別休館があり、メンテナンスや展示の入れ替えのために臨時休館することもあります。入館は基本的に無料ですが、一部の展示は有料の場合があります。

アクセス方法としては、都営地下鉄の三田線西高島平駅から徒歩13分、東武東上線下赤塚駅や東京メトロ地下鉄赤塚駅からは徒歩25分、成増駅からもそれぞれ徒歩でアクセス可能です。バスを利用する場合、西口や北口からのバス便も利用できます。

近隣の文化施設

ご来館の際は、周辺にある板橋区立美術館や赤塚植物園といった他の文化施設にもぜひ立ち寄ってみてください。これらの施設との併せて訪問することで、板橋区の文化や歴史をさらに深く知ることができるでしょう。

ぜひ、お時間のあるときに板橋区立郷土資料館を訪れ、地域の歴史と文化に触れてみてはいかがでしょうか。

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