板留温泉

板留温泉（いたどめおんせん）は、青森県黒石市、黒石温泉郷に位置する温泉地です。浅瀬石川の清流沿いに、旅館や民宿が点在し、静かな湯治場の雰囲気を今も残しています。

泉質と効能

泉質は、含食塩芒硝泉で、源泉温度は58 - 60度とやや高めです。この泉質は、神経痛、リューマチ、婦人病、ノイローゼなどに効果があると言われています。湯治に訪れる人も多く、その効能を求めて長逗留する人もいます。

温泉街の様子

浅瀬石川沿いには、2軒の旅館と4軒の民宿が営業しています。対岸には落合温泉があります。かつては川沿いに共同浴場がありましたが、2004年に取り壊されました。しかし、各旅館や民宿では、趣向を凝らした浴槽で温泉を楽しむことができます。川のせせらぎを聞きながらの入浴は、日々の疲れを癒してくれるでしょう。

歴史

板留温泉の開湯時期ははっきりとはわかっていません。伝説によれば、花山院忠長がこの地を訪れた際、川の水と湯が混ざり合って入浴できなかったため、村人が板で湯をせき止めて入浴したことが名前の由来とされています。また、天文年間の「津軽道中譚」には既に温泉の記述があることから、それ以前から温泉地として存在していたと考えられています。長い歴史の中で、多くの人々に愛されてきた温泉です。

アクセス

公共交通機関を利用する場合、弘南鉄道弘南線の黒石駅から弘南バスに乗り約20分で到着します。温湯温泉からは上流へ約2キロの場所に位置しています。車でのアクセスも可能で、駐車場も完備されています。

周辺情報

板留温泉周辺には、自然豊かな景観が広がっています。春は新緑、夏は深緑、秋は紅葉と、四季折々の美しい景色を楽しむことができます。また、近隣には観光スポットも点在しており、温泉と合わせて観光を楽しむのもおすすめです。

黒石観光協会: 黒石市の観光情報を発信しています。
松の湯交流館: 温泉に関する情報や地域の文化に触れることができます。

板留温泉は、静かな環境の中でゆっくりと温泉を楽しみたい方におすすめの温泉地です。日々の喧騒を忘れ、心身ともにリフレッシュできるでしょう。

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