林与一

林 与一（はやし よいち）

概要

林与一は、1942年2月14日に生まれた日本の俳優、元歌舞伎役者、タレントです。日本舞踊の「林流」の宗家としても知られ、俳優業と舞踊の師匠として幅広い活動を展開しています。大阪府出身で、1964年には東宝に入社しました。

来歴

林は、歌舞伎界に名を馳せた家系に生まれました。彼の曾祖父は初代中村鴈治郎、祖父は二代目林又一郎、父も一時歌舞伎役者として活動していました。また、母は映画女優の北見禮子であり、家族背景には多くの著名な芸能人がいます。1958年には大阪歌舞伎座で初舞台を踏み、1964年のNHK大河ドラマ『赤穂浪士』で好演したことで、一躍スターダムにのし上がります。

彼の活躍は、数々の映画やテレビドラマでの主演に見ることができ、特に1972年の『必殺仕掛人』では緒形拳とダブル主演し、舞台では美空ひばりとの共演も果たしました。林は時代劇のスターとして名を馳せ、彼の演じるキャラクターは多様で、敵役から色悪、さらには人情味あふれる役どころまで幅広くこなしています。

1977年に女優・歌手の小川知子と結婚しますが、その後離婚しました。1988年には再婚し、4人の子供を授かっています。1994年には第20回菊田一夫演劇賞を受賞し、2007年には自身の自宅リフォームに関するトラブルが話題となり、ワイドショーなどで取り上げられました。また、2024年には第45回松尾芸能賞 功労賞を受賞するなど、その功績が評価されています。

林流

林流は彼の祖父である林又一郎が1951年に創始しました。昭和の時代から続くこの流派は、与一が二代目家元を継承し、現在は三代目がその伝統を受け継いでいます。与一はその宗家として、伝統芸能の普及にも力を入れています。

人柄と特異な発言

林与一は、一般的には潔癖症であることが知られ、時折その特徴がネタにされることもあります。バラエティ番組『笑っていいとも!』では自身の家族に関する自慢話を披露し、意外な展開となることも。その奮闘ぶりから普段の生活においては家事を自ら行い、日常的に占いやスイーツに関心を寄せる一面も持っています。特に、彼は女性になりたいという発言をしており、その感覚が周囲からは「乙女」とも称されています。

また、Twitterを始めとするSNSでファンとの交流を図りながら、牛丼やカップ麺などの庶民的な食事を楽しんでいる様子を投稿し、そのユニークな人柄を垣間見ることができます。

映画とテレビドラマ

林与一の映画出演作としては、1958年の『七人若衆誕生』や、1972年の『必殺仕掛人』など多数があります。テレビドラマにおいても、彼は数多くの大河ドラマに出演し、特に『赤穂浪士』や『独眼竜政宗』など、数々の名作で存在感を発揮しました。また、各種バラエティ番組にも出演し、視聴者に親しまれるキャラクターとして個性を見せています。

最後に

林与一はその豊かな演技力と個性的なキャラクターで、今もなお多くの人々に愛され続けている人物です。彼の動向やこれからの活動にも注目が集まっており、ますますの活躍が期待されています。

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