林勇二郎

林勇二郎（はやし ゆうじろう）は、1942年1月17日生まれの日本の工学者であり、熱工学を専門としています。工学博士の学位を持ち、金沢大学第9代学長、国立高等専門学校機構第3代理事長、日本伝熱学会第49期会長、日本学術会議第20期会員を務めました。

人物・経歴

石川県金沢市で生まれ、金沢大学附属高等学校を経て、1967年に東京工業大学（現在の東京科学大学）大学院理工学研究科機械工学専攻修士課程を修了しました。1970年には同大学院博士課程を修了し、工学博士の学位を取得しています。

同年に金沢大学工学部講師として着任し、1971年に同大学工学部助教授、1981年には同大学工学部教授へと昇進しました。1991年には日本機械学会理事、日本混相流学会理事に就任。1995年には日本伝熱学会副会長を務めました。パデュー大学客員教授などを経て、1997年には金沢大学工学部長に就任。1999年には金沢大学学長、日本冷凍空調学会理事に就任し、2000年には金沢子ども科学財団理事長に就任しました。

2008年には北陸先端科学技術大学院大学監事、2009年には国立高等専門学校機構理事長に就任。2010年には日本伝熱学会会長を務め、2012年には国立高等専門学校機構特別顧問に就任しました。2014年には再び北陸先端科学技術大学院大学監事に就任しています。

長年の教育・研究における功績が認められ、2017年秋の叙勲で瑞宝重光章を受章しました。2021年には石川県推進計画見直しに向けた検討会議委員長、2022年には富山大学学長選考会議議長を務めるなど、地域社会にも貢献しています。

その他、北陸科学技術大学院大学学長特別顧問、金沢創造都市会議・金沢学会参与、科学技術振興機構JSTイノベーションプラザ石川総館長、石川県工業試験所顧問、金沢こども科学財団理事長、日本学術会議会員、公立小松大学顧問アドバイザー・フェロー、文部科学省中央教育審議会大学分科会大学教育部会臨時委員、北陸産業競争力協議会委員、石川県公立大学法人評価委員会委員長、富山大学経営協議会委員など、数々の要職を歴任しました。

専門分野は熱工学であり、その分野における研究と教育に尽力しました。

著書

『法人化と大学改革のはざまで : 金沢大学の矜恃』北國新聞社 2009年

受賞歴

日本冷凍空調学会論文賞 1980年
米国冷凍空調学会論文賞 1980年
日本機械学会論文賞 1990年
日本伝熱学会学術賞 1993年
日本冷凍空調学会論文賞 1997年
日本機械学会功績賞 1997年
日本伝熱学会学術賞 1999年
日本機械学会部門賞 2001年
金沢大学感謝状 2023年

外部リンク

林勇二郎 - KAKEN 科学研究費助成事業データベース
林勇二郎 - J-GLOBAL
* 林勇二郎 - researchmap

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