林家しん平について
林家しん平(はやしや しんぺい)は、
昭和30年
10月26日に
東京・
杉並区高円寺で生まれた、著名な
落語家であり
映画監督、
脚本家である。本名は綱川千秋で、
落語協会に所属している。彼の出囃子は『阿波おどり』で、師匠である初代林家三平に深く感謝している。
来歴
工学院大学附属高校を中退した後、
1974年に初代林家三平の弟子として落語の道に入った。
1975年3月には前座となり「しん平」の名を名乗り、師匠の指導を受けながら
落語家としての基礎を築いていく。
1979年には二つ目に昇進し、
1980年には師匠が亡くなったことを受け、兄弟子の
林家こん平の門下に移籍します。
1990年3月には
真打に昇進し、落語界における地位を確立しました。
芸風・人物
しん平は定席を中心に活動し、
新作落語や
古典落語の両方を手掛けている。特に三題噺に秀でており、
三遊亭圓丈から「しん平くんは三題噺の天才」と称賛されています。
1970年代後半には時事ネタを漫談のスタイルで披露し、特に「星飛雄馬」のネタで話題になりました。このネタは、巨人の星の主人公と江川卓の初登板に絡めたもので、独自の才能を示切り、さらには
新作落語を創作する独創的な姿勢で人気を博しました。
二つ目昇進後、しん平は忙しい日々を送ったが、ある時期に急に仕事が減り、友人たちと新島へサーフィン旅行に逃げ出しました。その帰還後、高座に立つ際にはリーゼントとサングラスを装い、大変イメージのある姿で観客を楽しませました。この姿を見た
林家彦六は、驚きつつもそのパフォーマンスを高く評価したと言われています。
映画監督としての活動
しん平は
1981年公開の
映画『
セーラー服と機関銃』に出演し、主演の
薬師丸ひろ子の子分役を演じました。後の
1998年には
プロレスショップ『SHINPEI SPORTS』をオープンし、
プロレスマニア、
特撮ファンとしても知られています。
大映の許可を得て、
2003年には独自の続編『
ガメラ4 真実』を制作したことでも話題になりました。
近年では
映画監督や
脚本家としての活動が目立ち、2011年には自身の
落語家としての経験を基にした
映画『落語物語』を公開し、同名の書籍も発表されています。
芸歴
しん平の芸歴を見てみると、
1974年11月には初代林家三平に入門し、
1975年3月に前座となりました。
1979年5月に二つ目昇進し、
1980年9月には兄弟子の元に移籍、
1990年3月には
真打に昇進しました。このような華々しい経歴が彼のキャリアに厚みを加えています。
主な作品と著書
映画監督としては、
2003年から2011年にかけて『
ガメラ4 真実』『深海獣レイゴー』『深海獣雷牙』『落語物語』などを手掛けています。また、著書には『落語物語』や『えくぼのかよちゃん』などがあります。テレビでも数々の番組に出演し、特に『
昭和元禄落語心中』では落語監修も担当しています。
家族と弟子
しん平は過去には
桂木文と結婚し短期間で離婚、また
高見恭子との関係も噂されました。弟子には林家あんこ、林家きなこがいて、林家一門の新年会にも参加している。
まとめ
林家しん平は、
落語家としてのスキルだけでなく、
映画監督や
脚本家としてもマルチな才能を発揮し続けています。その独自のスタイルとユーモアは、多くのファンに支持され続けており、今後の活動にも期待が寄せられています。