林家ばん平

林家ばん平（はやしや ばんぺい）は、1948年11月18日生まれの元落語家です。

1967年6月、初代林家三平に入門し、「ばん平」を名乗るようになりました。1971年11月には二ツ目に昇進し、着実にキャリアを積み重ねます。1982年4月には、三遊亭小歌、初代月の家小圓鏡、柳家さん枝、林家えび蔵、金原亭駒三と共に真打に昇進し、その実力を高く評価されました。

しかし、1987年8月、惜しまれつつも落語家を廃業します。雑誌『落語 1988年第27号特大号』の「最新東西全落語家名鑑」には名前が記載されているものの、顔写真は空白となっており、「昭和62年8月脱会、廃業。」とだけ記されています。廃業の理由は、借金が原因とされる大きな失敗による破門であったと伝えられています。

落語家としてだけでなく、タレントとしても人気を集めていました。立川談之助は、ばん平の高座を「漫談やライトな古典で面白かった」と評しています。また、個人事務所の運営や、西川口での居酒屋経営など、実業家としての側面も持っていました。

多才な人物であり、趣味として漫画を描いたり、手ぬぐいに自身の似顔絵を描いたりしていました。ドラム演奏も得意としていました。

林家ばん平は、落語家としての才能はもちろん、タレントや実業家としても活躍した、多彩な人物でした。その突然の廃業は、多くの落語ファンに衝撃を与えましたが、彼の残した足跡は、今もなお語り継がれています。

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