林家時蔵

林家時蔵（はやしや ときぞう）は、日本の落語家であり、落語協会に所属しています。代数はなく、単に「林家時蔵」として知られています。

1948年3月2日、千葉県千葉市に生まれ、本名を中川義隆（なかがわ よしたか）といいます。出囃子は『外記猿』です。学歴は、両国小学校、両国中学校を経て、東洋高等学校に進学。1972年3月には東洋大学文学部国文学科を卒業しています。

落語家としての道のりは、1973年2月に八代目林家正蔵に入門したことから始まりました。同年4月には前座となり、前座名として本名から「林家よし蔵」を名乗りました。1977年3月には、橘家六蔵、桂文太、入船亭扇好とともに二ツ目に昇進し、「時蔵」に改名しました。

その後、1982年3月に師匠である八代目林家正蔵が亡くなったため、一門の総領弟子であった五代目春風亭柳朝の門下に移籍しました。しかし、同年12月には柳朝が脳梗塞で倒れたため、兄弟子である初代林家木久蔵一門に再度移籍することとなりました。香盤上は木久扇門下の総領弟子となっていますが、時蔵はいわゆる預かり弟子であり、直弟子ではありません。そのため、ラーメンの販売や「いやんばかんダンス」は免除されています。また、トヨタアートにも所属していません。

1985年9月には、古今亭志ん輔、四代目桂三木助、林家かん平（橘家六蔵改め）、七代目桂才賀（桂文太→古今亭朝次改め）、入船亭扇遊（扇好改め）、林家らぶ平、柳家小ゑん、春風亭正朝とともに真打に昇進しました。

活動としては、1999年12月にゴミ減量とリサイクルをテーマにした『環境落語』を初演しました。さらに2003年5月には、笑って健康になることを目的とした『健康落語』を初演するなど、落語を通じて社会的なメッセージを発信しています。

芸歴をまとめると、1973年2月に八代目林家正蔵に入門、同年4月に前座「よし蔵」となり、1977年3月に二ツ目昇進で「時蔵」に改名。1982年3月に師匠の死去に伴い五代目春風亭柳朝門下へ移籍するも、同年12月に柳朝が病に倒れたため、初代林家木久蔵門下へ再移籍。そして1985年9月に真打昇進を果たしました。

また、2000年にはNHK大河ドラマ『葵 徳川三代』に鷹匠役で出演するなど、落語以外の活動も行っています。

人物としては、同じ落語協会に所属する二つ目の落語家、林家あんこは娘であり、その師匠は林家しん平です。また、五街道雲助とは生年月日が同じで、両国中学校では同じクラスでした。五代目円楽一門会の両国寄席にも出演しています。

受賞歴としては、1982年にNHK新人落語コンクールで優秀賞、1984年には国立劇場演芸場「花形若手演芸会」で銀賞を受賞しています。

林家時蔵は、古典落語だけでなく、環境問題や健康をテーマにした新作落語にも積極的に取り組み、その活動は多岐にわたります。落語家としての活動に加え、ドラマ出演など、幅広く活躍しています。

出典：
林家時蔵オフィシャルサイト
落語協会 - 林家時蔵

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