林家正蔵 (9代目)

九代目 林家 正蔵について

九代目林家正蔵（はやしや しょうぞう）は、日本を代表する落語家として知られる人物であり、俳優、タレント、声優、司会者、さらには大学の教員としても活動を展開しています。東京都台東区根岸出身で、本名は海老名泰孝（えびなやすたか）です。彼の出囃子は『あやめ浴衣』で、血液型はA型です。東京都立竹台高等学校を卒業した彼は、以前は林家こぶ平という名でも親しまれていました。愛称は「こぶちゃん」でした。

家族

林家正蔵は、落語一家に生まれ育ちました。彼の祖父は七代目林家正蔵、父は初代林家三平であり、母は海老名香葉子です。姉は海老名美どり（夫は峰竜太）、そして弟は2代目林家三平です。1984年には海老名有希子と結婚し、一女二男を授かっています。長女は海老名あづき、長男は林家たま平、次男は林家ぽん平です。

正蔵の長男・泰良は、2013年に明治大学附属高校を卒業後、父の弟子となり、2014年には前座名「林家たま平」で高座に上がりました。次男の泰宏も同様に、2019年に父に弟子入りし、「林家ぽん平」の名前で前座として活動しています。

来歴・人物

林家正蔵は、1978年に父・初代林家三平の元で弟子入りし、当初は小三平という名前で活動する予定でしたが、後に「こぶ平」と名付けられました。1980年に父が亡くなった後、林家こん平に師事し、1981年には二つ目へ昇進します。こぶ平名義で様々なバラエティ番組に出演し、主に温厚で親しみやすいキャラクターとして知られるようになりました。

1988年には真打ちに昇進し、さらには2005年に九代目林家正蔵として襲名しました。襲名後は落語家としての活動に専念し、タレントや俳優活動は控えめにするようになりました。

また、正蔵は2005年から城西国際大学人文学部で客員教授として教鞭をとり、次男の泰宏は大学卒業を果たしています。

エピソードや特徴

一部のエピソードからは、正蔵の人柄や仕事に対する姿勢が見受けられます。たとえば、子供たちに対して厳しい指導を行ってきた一方で、近年は身体的な制裁を控えるようになっています。また、幼少期には落語家としての家業に対して葛藤を抱えていたこともあったようです。

中でも、彼のジャズへの深い愛情も特筆すべき点です。数万枚のレコードを集めるほどのコレクターであり、評論家としても活動しています。

正蔵は自分の骨子となる魅力を落語だけではなく、俳優や声優、さらには大学教員としても発揮し続けています。

活動と受賞歴

彼の影響力は落語界だけに留まらず、テレビや映画、さらにはアニメなど幅広く活躍し、多くの視聴者に愛されています。正蔵は、文化庁芸術祭賞や浅草芸能大賞など、数々の賞を受賞しており、その実力は広く認められています。バラエティ番組では司会者としての腕前も評価され、キャリアを通じて多方面での成功を収めています。

結論

九代目林家正蔵は、伝統と現代をつなぎ、落語という文化を広めるだけでなく、多様な分野での芸能活動を通じて、後進の指導にも力を入れています。彼の存在は、落語界のみならず、日本の文化においても欠かせない存在となっているのです。

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