林達也

林達也（はやし たつや）は、1964年生まれの日本の作曲家、ピアニストです。現在は、東京芸術大学音楽学部ソルフェージュ科および作曲科にて准教授を務めています。

経歴

東京都で生まれた林達也は、東京芸術大学作曲科在学中の1987年に日仏現代音楽コンクールで第1位を受賞しました。翌1988年には笹川賞創作曲コンクール合唱曲部門でも第1位を獲得し、その才能が高く評価されました。これらの受賞を機に、フランス政府の奨学金を得てフランスへ留学。パリ国立高等音楽院やエコールノルマル音楽院などで研鑽を積み、フランス各地で音楽活動を展開しました。

1993年に帰国してからは、母校である東京芸術大学や桐朋学園大学で非常勤講師として教鞭を執りました。2003年からは東京芸術大学ソルフェージュ科および作曲科の助教授に就任（2007年より准教授）。後進の指導にあたる傍ら、クラシックピアニストとしても精力的に演奏活動を行っています。作曲家、教育者、演奏家という三つの側面から、日本の音楽界に貢献している人物と言えるでしょう。

受賞歴

林達也は数々の作曲コンクールで入賞を果たしています。

1986年：笹川賞創作曲コンクール合唱曲部門 第2位
1987年：笹川賞創作曲コンクール合唱曲部門 第2位
1987年：日仏現代音楽コンクール 第1位
1988年：笹川賞創作曲コンクール合唱曲部門 第1位
1989年：笹川賞創作曲コンクール合唱曲部門 第2位
1990年：朝日作曲賞 佳作
1993年：笹川賞創作曲コンクール合唱曲部門 第1位

これらの受賞歴からも、林達也の作曲家としての高い才能と実力がうかがえます。

著書

林達也は、作曲や音楽理論に関する著書も発表しており、教育者としての側面も垣間見えます。

『新しい和声 理論と聴感覚の統合』アルテスパブリッシング、2015年

共著

他の音楽家との共著も積極的に行っており、幅広い分野で活動していることがわかります。

『バッハ様式によるコラール技法 課題集と60の範例付』小鍛冶邦隆,山口博史共著　音楽之友社、2013年
『楽典 音楽の基礎から和声へ』小鍛冶邦隆 監修・著, 大角欣矢, 照屋正樹, 平川加恵共著. アルテスパブリッシング, 2019年4月

外部リンク

* 林 達也(音楽学部 作曲科) - 東京藝術大学

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