柏木兄弟団

柏木兄弟団とは

柏木兄弟団（かしわぎきょうだいだん）は、内村鑑三が提唱した聖書の教えを基に生まれた宗教団体です。この組織は、さまざまな教友会が合同し、1916年9月15日に設立されました。また、この団体は「柏木教友団」とも呼ばれています。

内村鑑三の影響

内村鑑三はその生涯の中で多くの信者や教えを広め、特に再臨信仰に関する考え方に影響力を持っていました。彼の娘であるルツ子の死は、内村にとって大きな転機となり、再臨運動への目覚めを促しました。この経験を通じて、内村は日本ホーリネス教会の中田重治などと共に、再臨運動を展開し始めました。

柏木教友団の設立

柏木兄弟団の基盤は、内村の再臨運動に協力する意志を持つさまざまなグループの結集によって形成されました。その中には、教友会や、柏木兄弟団の後継とされるエマオ会、また白雨会などが含まれています。これらの団体は、内村鑑三の理念が広がる中で、彼の教えと活動を受け継ぎ、共に歩むことを決意したのです。

組織の変遷

柏木教友団は1916年に設立されましたが、1921年頃には組織の運営が機構的な管理化に移行することとなり、解散されました。しかし、この解散からわずか四か月後には、内村の影響を受けた医師たちによって新たにサマリヤ会が設立されました。これは内村ファミリーの教えを続ける新たな試みであり、再臨信仰の流れは途切れることなく継承されていきました。

結論

柏木兄弟団は、内村鑑三の教えを受け継ぎ、再臨信仰を広めようとした数多くの教友たちが集まった組織です。その活動と影響は日本の宗教界において重要な位置を占めており、彼らの信仰と努力は今も多くの人々に感動を与えています。内村の教えを通じて、柏木兄弟団は日本におけるホーリネス運動の一部としての役割を果たしました。

参考文献

• - 関根正雄『内村鑑三』清水書院、1967年
• - 鈴木範久『内村鑑三』岩波書店、1983年

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