柏田千秋

柏田千秋

柏田 千秋（かしだ ちあき）は、1976年10月19日に大阪府で生まれた、日本の元タレントであり、元女子プロレスラーです。身長は170cm、体重は60kgで、血液型はA型でした。

彼女のキャリアは、まずプロレスラーとして始まります。吉本女子プロレスJd'に入団し、同団体が育成に力を入れていたプログラム「アストレス」の第1期生として、プロレスの基礎を学びました。厳しいトレーニングを積んだ後、2001年4月29日、プロレスの聖地である後楽園ホールで公式デビュー戦を迎えます。デビュー戦の相手は、同じアストレスの同期である大森彩乃選手でした。

アストレスとしての活動は、約1年間続きました。そして、2002年3月31日、再び後楽園ホールにてアストレスの卒業マッチが行われます。この試合は、彼女が賀川照子選手、古田圭子選手とトリオを組み、桜花由美選手、東城えみ選手、石川美津穂選手組と対戦するタッグマッチでした。この一戦をもって、彼女はアストレスの活動に区切りをつけました。

アストレス卒業後は、プロレスラーとして専念するのではなく、芸能活動へと軸足を移しました。タレントとして様々なメディアに出演し、プロレスで培った経験やキャラクターを活かして活動を展開しました。テレビ番組やイベントなど、幅広い分野でその才能を発揮しました。

特筆すべき活動の一つに、お笑いへの挑戦があります。2003年には、プロレスラーの救世忍者乱丸選手と共に「リング姉妹」というお笑いコンビを結成しました。このコンビで、当時大きな話題を呼んでいた人気コンテスト「M-1グランプリ」に出場。異分野からの参戦ながら、見事3回戦まで進出するという notable な結果を残しました。これは、彼女が多岐にわたる才能を持っていたことを示すエピソードです。

完全にリングから離れたわけではなく、プロレス界との繋がりを示す場面もありました。2005年7月3日には、かつてのチームメイトである賀川照子選手の引退セレモニーに際し、山本千歳選手と共に一日限定でプロレスのリングに復帰しました。この特別な機会に、久しぶりにプロレスファンにその姿を見せました。

しかし、現在、柏田千秋は芸能界からも身を引き、既に引退しているとされています。表舞台での活動を終え、新たな道を歩んでいると考えられます。

彼女の活動期間中には、いくつかの作品も発表されています。写真集としては「綺麗事始」（鹿砦社）、出演映画としては「ワイルドフラワーズ」があります。また、音楽活動も行っており、「HAPPY☆HAPPY」というタイトルのCDもリリースしています。

柏田千秋は、女子プロレスラーとしてデビューし、アストレス1期生として活躍した後、タレント、お笑いコンビでのM-1挑戦、そして一時的なプロレス復帰と、非常に多岐にわたるキャリアを歩んだ人物です。その多彩な活動は、多くの人々の記憶に残っています。現在は表舞台から退いていますが、彼女が残した足跡は、プロレス界と芸能界の垣根を越えた活動の一例として、今後も語られることでしょう。

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