柳亭信楽

柳亭信楽について

柳亭信楽（りゅうてい しがらき）は、落語家の名跡です。この名跡には、異なる時代に活躍した複数の人物が存在します。本記事では、それぞれの人物の経歴や芸風について詳しく解説します。

初代：浮世亭信楽

初代柳亭信楽は、元々浪曲師として活動していました。桃中軒雲右衛門の門下で二代目桃中軒雲太夫を名乗っていましたが、後に五代目柳亭左楽に入門し、浮世亭信楽と改名しました。浪曲の物真似を取り入れた芸風で人気を博しましたが、1927年3月2日に惜しまれつつ死去しました。享年は不明です。本名は鈴木政吉。墓所は東京都墨田区小梅の常泉寺にあります。

初代柳亭信楽は、五代目柳亭左楽門下で睦会の若手真打「五大力の会」のメンバーとしても活躍した音曲師でした。

当代：柳亭信楽

当代の柳亭信楽は、1983年7月22日生まれの落語家です。本名は田中隆三。東京都千代田区出身で、落語芸術協会に所属しています。

来歴と人物

麻布高校を経て慶應義塾大学商学部を卒業後、証券会社に勤務するという異色の経歴を持っています。その後、お笑い芸人に転身し、元ゾフィーの上田航平と「チェルシー」というコンビを組んで石井光三オフィスに所属していました。この時代には「流木ターナー」という芸名で活動していました。

落語家としては、2014年に柳亭楽輔に入門し、前座名「楽ちん」を授かりました。2018年8月には二つ目に昇進し、「信楽」を襲名しています。趣味はロック音楽（特にクイーンやオアシス）を聴くことと、村上春樹風の生活を送ること。また、外国人によく間違われるという特徴もあります。

略歴

2014年6月：柳亭楽輔に入門、前座名「楽ちん」を授かる
2014年7月：楽屋入り
2014年8月：浅草演芸ホールにて「子ほめ」で初高座
2018年8月：二つ目昇進、「信楽」と改名
2021年11月18日：ご当地落語「土湯温泉」で創作した新作落語『ご当地ドラマ』がナツノカモ賞を受賞
2021年12月9日：ご当地落語「赤倉温泉」で創作した新作落語『ガマ仙人』が文化庁賞を受賞
2021年12月26日：信楽村、無限スタンプカード、村民などの活動を通じて、川越での落語会で生まれた「たーぼー」が、三遊亭遊喜の『つぶやき日報』2021年流行語大賞を受賞
2023年12月8日：渋谷らくご創作大賞『しゃべっちゃいなよ』にて大賞を受賞（演目は「腰痛」）
公推協杯全国若手落語家選手権：準優勝（予選「エレベーター」、本選「変身」）

出演

Youtube
新ニッポンの話芸ポッドキャスト（ゲスト→準レギュラー）
529回（2022年12月9日）
562回（2023年7月28日）、563回（2023年8月4日）、564回（2023年8月11日） - ナツノカモと共に

外部リンク

柳亭信楽 公式Webサイト
柳亭信楽 - 落語芸術協会
柳亭信楽 (@ShigaLucky2018) - X（旧Twitter）
柳亭信楽 (@shigalucky2018) - Instagram
信楽のざわめき - Radiotalk

当代の柳亭信楽は、その異色の経歴と、斬新な発想から生まれる新作落語で、今後の活躍が非常に期待されています。古典落語だけでなく、ご当地落語や創作落語にも積極的に挑戦し、落語界に新たな風を吹き込んでいます。

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