柳家小傳次

柳家 小傳次（やなぎや こでんじ）

住所地：東京都目黒区

概要

柳家小傳次は、日本の伝統的な話芸である落語を生業とする落語家で、落語協会に所属しています。1978年2月19日に生まれ、本名は奥山直人です。彼の出囃子（出し物の際に使う音楽）は「子守り」で、紋は「丸に三つ柏」とされています。

経歴

小傳次は東京都目黒区にて育ち、高校を卒業した後、声優を目指して東京アニメーター学院に入学しました。在学中の1997年4月には、声優の増岡弘が主宰する劇団に参加します。卒業後も俳優として活動を続ける中で、増岡から現在の師匠である柳家さん喬を紹介され、2000年1月に師匠の元で修行を始めました。初めての高座は2000年5月19日に中野芸能小劇場で行った『寿限無』でした。

小傳次は2003年に、三升家勝菜や柳家麟太郎とともに二ツ目に昇進し、「喬之進」と名を改めます。この名前の由来は、師匠の名前から「喬」という字を受け取り、三文字でのバランスを考えて「之進」を付け加えたことにあります。その後、2015年には真打に昇進し、現在の名である「小傳次」と改名します。

個性と趣味

小傳次は芸人としての多才さで知られています。趣味には野球やヴァイオリンを挙げており、また麻雀や雑談、競馬観戦にも熱中しています。演目に関しては、食べ物に関わるものに特に強みを持っており、『そば清』や『ちりとてちん』、『天狗裁き』、『文七元結』、『井戸の茶碗』などが得意な演目として知られています。また、与太郎噺などのようなユーモアあふれる演技にも挑んでいます。

さらに、小傳次は古今亭志ん陽、柳家燕弥、春風亭三朝との共同グループ「RAKUGOもんすたぁず」のメンバーとしても活動しており、新しい形の落語を模索し続けています。

芸歴

• - 2000年1月： 柳家さん喬に入門、前座名「さん市」を名乗る。
• - 2003年11月： 二ツ目に昇進し、「喬之進」と改名。
• - 2015年3月： 真打に昇進し、「小傳次」への改名を果たす。

著作

小傳次は、師匠である柳家さん喬との共著で『柳家さん喬一門本 ～世にも奇妙なお弟子たち～』という書籍を出版しています。これは秀和システムから2021年1月に刊行され、ISBNは978-4798063287です。

結論

柳家小傳次は、その独特なスタイルと才能で、確実に注目される落語家となりました。彼の歩みには、伝統に裏打ちされた技術とともに、新しい風を吹き込もうとする姿勢が感じられます。今後の活動にも多くの期待が寄せられています。

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