柳生十兵衛 (1970年のテレビドラマ)

概要

『柳生十兵衛』は、1970年9月26日から1971年5月1日までフジテレビ系列で放送された時代劇です。全31話で、主演は二枚目スターとして人気を博した山口崇が務めました。このドラマは、青年期の柳生十兵衛を主人公に、彼が様々な困難に立ち向かう姿を描いています。豪華な俳優陣が脇を固め、見応えのある作品となっています。

あらすじ

物語は、将軍御手直役の柳生但馬守宗矩の嫡男である柳生十兵衛が、二代将軍徳川秀忠の嫡男・家光の側近として、親友・松平信綱と共に家光を補佐する場面から始まります。ある日、十兵衛は剣の道を究めるため諸国を放浪する荒木又右衛門の話を聞き、家光も江戸の町を自由に散策したいと思うようになります。十兵衛は、家光が江戸庶民の暮らしを見聞するという条件で、一人での外出を許可します。しかし、家光は茶店でのいざこざがきっかけで、町のならず者たちの抗争に巻き込まれてしまいます。

この動きを察知した次代将軍に家光の弟・忠長を推す鳥居成次らは、家光廃嫡計画へと発展させます。絶体絶命の危機に直面する十兵衛ですが、信綱、宗矩、又右衛門、沢庵、忠長、幡随院長兵衛らの協力を得て、計画を阻止します。鳥居らは非常手段として家光暗殺を企てますが、これも十兵衛らの活躍によって阻止されます。しかし、鳥居の食客・奥平図書助によって、十兵衛は左目に刀傷を負ってしまいます。

無事に三代将軍となった家光でしたが、十兵衛はこの騒動の責任を取り職を辞し、さらに自身の希望で廃嫡となります。諸国放浪の旅に出た十兵衛は、宿敵・奥平図書助との果たし合いに勝利し、京の医師・平田夢庵の治療を受け左目の視力を回復させます。その後、大坂で起こった騒動を鎮めた十兵衛は、家光、信綱から西国大名の動向を探るよう要請され、西国への旅が始まります。

エピソード

この作品での柳生十兵衛は、左目に刀傷はあるものの、片目ではありません。これは、一般的なイメージとは異なる設定です。

スタッフ

企画：岡田茂、田村源太郎、今川行雄
プロデューサー：森川時久、新藤善之、三村敬三
監督：放映リスト参照
脚本：放映リスト参照
音楽：冨田勲
撮影：吉田貞次、わし尾元也、鈴木重平、脇治吉、原田裕平、山岸長樹、国定扱次郎、森常次、古谷伸
照明：長谷川武夫、金子凱美、増田悦章、井口雅雄、伊勢晴夫、北口光三郎、佐々木政一、上田輝夫
録音：東城絹児郎、渡部芳丈、面屋竜憲、矢部吉三、弘中暁
美術：富田治郎、井川徳道、竹川輝夫、鈴木孝俊、中島哲二、石原昭、雨森義允、佐野義和
助監督：萩原将司、中島信宏、鎌田総夫、居川靖彦、依田智臣、岡本静夫、比嘉一郎
記録：森村幸子、辻敬子、竹田宏子、大原より子、黒川京子、佐藤利子、石田照
編集：市田勇、河合勝巳、西村政治、矢島稔之、川上忠、島村智之
企画助手：今川行雄
衣裳：豊中健、松本俊和、佐々木常久、山崎武、岩谷保、上野徳三郎、松田孝
装置：米沢勝、矢守好弘、温井弘司、舘清士、曽根美装、岡田邦臣、近藤幸一、福山菊太郎
装飾：柴田澄臣、西田忠男、山田久司、川本宗春、松原邦四郎、縄田功、渡辺源三
美粧・結髪：東和美粧
擬斗：上野隆三（東映剣会）
邦楽監修：中本敏生
演技事務：石丸武司、西秋節生、本多和雄、川高敏夫
進行主任：渡辺操、福井良春、俵坂孝宏、上田耕太郎、山田勝、北村良一、西村哲勇、伊藤彰将
現像：東洋現像所

キャスト

柳生十兵衛：山口崇
徳川家光：山本亘
松平信綱：中山仁
瑞代（松平信綱の妹）：永原和子
荒木又右衛門：緒形拳
空っ風の三九郎：田中邦衛
柳生宗矩：片岡千恵蔵（特別出演）

放映リスト

(省略)

ビデオソフト化・再放送

1981年頃、東映芸能ビデオから第11話を収録したビデオが発売されたことがありますが、現在まで再発売やDVD化、BD化はされていません。2008年から2009年にかけて、CSファミリー劇場で再放送が行われました。

漫画版

テレビドラマ放送中に『週刊サンケイ』で、石原豪人によるコミカライズ作品が連載されました。単行本は実業之日本社から全1巻で発行されています。原作とは異なり、エログロ要素が含まれています。

脚注

(省略)

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