柳田由紀子

柳田由紀子（やなぎだ ゆきこ）

柳田由紀子は1963年に東京で生まれた日本のノンフィクション作家です。彼女は早稲田大学第一文学部で演劇を専攻し、卒業後は株式会社ユー・ピー・ユーに入社し、「エスクァイア日本版」の編集業務に従事しました。その後、新潮社に転職し、「03」、「SINRA」、「芸術新潮」など多くの雑誌の編集に携わり、出版業界での経験を積みました。

1998年にはスタンフォード大学などでジャーナリズムの専門知識を身につけ、2001年にアメリカへ移住しました。アメリカでの生活は彼女の視点や著作に大きな影響を与えています。2021年には、スティーブ・ジョブズに関する著作『宿無し弘文 スティーブ・ジョブズの禅僧』が第69回日本エッセイストクラブ賞を受賞し、彼女の代表作の一つとなっています。現在はロサンゼルス在住で、アメリカ人の夫とともに生活しています。

主な著書

柳田の著作は多岐にわたり、文化、歴史、社会問題などをテーマにした作品が目立ちます。彼女の著書の中からいくつかを以下に紹介します。

• - 『太平洋を渡った日本建築』 (2006年、NTT出版ライブラリーレゾナント)

この作品では、日本の建築がどのように太平洋を越えて広がったのかを探求しています。

• - 『アメリカン・スーパー・ダイエット』 (2010年、文藝春秋)

アメリカにおける肥満問題を取り上げ、社会が抱える課題について深く掘り下げています。

• - 『二世兵士激戦の記録 日系アメリカ人の第二次大戦』 (2012年、新潮新書)

この本では、日系アメリカ人兵士の戦争中の経験や歴史的背景に焦点を当てています。

• - 『宿無し弘文 スティーブ・ジョブズの禅僧』 (2020年、集英社インターナショナル)

スティーブ・ジョブズに影響を与えた禅僧、乙川弘文を題材にした作品で、ジョブズの哲学に迫る内容となっています。

• - 『宿無し弘文 スティーブ・ジョブズの禅僧(文庫)』 (2022年、集英社文庫)

解説を中島朋子が担当し、文庫版として再編集されたものです。

翻訳作品

柳田は翻訳者としても活躍しており、以下のような作品を日本語に訳しています。

• - リンダ・スー・パーク『木槿の咲く庭 スンヒィとテヨルの物語』 (2006年、新潮社)
• - ケイレブ・メルビー『ゼン・オブ・スティーブ・ジョブズ』 (2012年、集英社インターナショナル)

連載

現在、柳田は文藝春秋にて連載を行っており、「日米徹底ルポ『誰も知らないジャニー喜多川』」というテーマで、ジャニー喜多川に関する詳細なレポートを提供しています。この連載では、彼の出生の秘密や、勝浦湾への移住、また敗戦後のアメリカへの再移住について掘り下げています。

外部リンク

柳田由紀子に関するさらに詳しい情報は、彼女の公式サイトやSNSで確認できます。

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