柳田真孝

柳田真孝について

柳田真孝（やなぎだ まさたか）は、1979年6月4日に東京都で生まれたレーシングドライバーで、数々の国内外のレースで名を馳せてきました。彼の身長は174cm、体重は59.8kg、血液型はRh+AB型です。愛車には日産のフーガとフェアレディZを所有しています。彼は「マー」や「マー君」といった愛称でも知られています。

家族背景

柳田はレーシングドライバーとしての背景を持つ家庭で育ちました。父、柳田春人も元日産ワークスのドライバーであり、「Zの柳田」として知られる存在です。春人はフェアレディZ専門ショップ『セントラル20』を経営しており、弟の柳田亮は医師として働き、GTドライバーの心拍数に関する研究を行っている注目の人物です。柳田真孝は、家族の影響を受けて自身のキャリアを築いたと言えるでしょう。

レースのキャリア

幼少期からカートレーシングを始め、1993年にカートレースデビューを果たしました。1996年には全日本カート選手権に参加し、1997年にはエルフのスカラシップを獲得して渡仏。このターニングポイントにより、フランスのフォーミュラ・キャンパスでの競技に参入し、初戦で勝利を収めました。

1998年にはフランス・フォーミュラ・ルノーに参戦し、1999年にはフォーミュラ・ドリームでシリーズ2位という成績を収めて帰国。その後、全日本GT選手権（現在のSUPER GT）に参戦し、2001年からGT300クラスでのフル参戦を開始しました。

GT300での成功

初めての年となる2001年、柳田はハセミ・モータースポーツからシルビアで参戦し、一貫して良い成績を収め、シリーズ4位を記録します。そして、2002年には初優勝を遂げ、2003年には待望のGT300クラスチャンピオンを獲得しました。彼はフェアレディZへと車両を変更し、その後のレースでも存在感を示しました。

GT500へのステップアップ

2005年から彼はGT500クラスに昇進し、NISMOからフル参戦を始めました。初戦でのポールポジション獲得も達成しますが、スタートでの混乱により順位を下げてしまいます。しかし、その後は持ち直し、ミハエル・クルムとのパートナーシップでシリーズ5位に終わりました。

続く挑戦と成長

2006年にはKONDO Racingに移籍し、様々な挑戦を乗り越えながら全日本フォーミュラ・ニッポンやスーパー耐久に参戦。この年の成績は芳しくありませんでしたが、2007年からは再びハセミ・モータースポーツに復帰し、GT500クラスでも活躍を続けます。

2011年、2012年には連続でGT500クラスのチャンピオンを獲得する快挙を達成し、SUPER GTの歴史に名を刻む存在となりました。特に、500クラスでの初勝利は彼にとって記念碑的な瞬間であり、GT300・GT500両クラスの連覇は史上初の偉業となります。

近年の活動

2019年から2023年はNISMOドライビングアカデミーの副校長として後進の指導に携わり、2024年からは同アカデミーの校長に就任する予定です。また、2023年にはTEAM ZEROONEのチームゼネラルアドバイザー、その後チーム監督に就任し、サーキットの外でも多くの影響を与えています。

柳田は最近、ビジネス面でも活動を広げており、スーパー耐久へのタイヤ供給契約についても関与しているなど、常に進化し続けるレーシングドライバーとして知られています。彼の活躍は今後も続くことでしょう。

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