柳町 (苫小牧市)

柳町（やなぎちょう）

北海道苫小牧市の行政区画の一つである柳町は、市内東部に位置する町名です。正式な読み方は「やなぎちょう」ですが、「やなぎまち」とも呼ばれることがあります。現在の行政地名は柳町一丁目から四丁目までが設定されており、すでに住居表示が実施されています。

地理

柳町は苫小牧市の東部エリアに属し、北海道の主要幹線道路の一つである国道36号線が町内を東西に貫いています。この国道沿いには多種多様な商業施設が集積しており、地域の経済活動の中心的な役割を果たしています。特に柳町三丁目の広範囲には、大型商業施設であるイオンモール苫小牧が立地し、多くの買い物客で賑わいます。一方、一丁目と二丁目は企業の事業所が多く見られ、業務エリアとしての性格が強いです。対照的に、四丁目は住宅が集まる地域となっており、町内でも居住エリアとして区別されています。

歴史

柳町は、1989年（平成元年）10月1日に住居表示が実施された際に誕生しました。それまでの字明野の一部が分離され、現在の柳町一丁目から四丁目が新たに設置されました。町名の「柳町」は、この地域にかつて多く自生していたとされるヤチヤナギに由来して名付けられたと言い伝えられています。住居表示の実施に伴い、従来の字明野は柳町に加え、明野新町、明野元町、新開町といった新しい町名に再編され、地図上からその名を消しました。

世帯数と人口、小・中学校区

柳町の世帯数および人口については、2024年（令和6年）10月末現在のデータが存在します。また、町内に居住する児童・生徒が通学する市立小・中学校の学区は、苫小牧市によって定められています。

交通

町内を走る主要な道路は国道36号線です。公共交通機関としてはバス路線が充実しています。都市間バスとしては、札幌方面へ向かう北海道中央バスの「高速とまこまい号」や道南バスの「高速ハスカップ号」、えりも方面行きのジェイ・アール北海道バス「特急とまも号」が経由しています。郊外路線では、道南バスが新千歳空港、平取、静内方面へ、あつまバスが厚真方面への便を運行しています。これらの路線に加え、町内には道南バスが運行する市内路線バスも通っており、市民の日常的な移動を支えています。

主な施設

柳町には、公共施設から商業施設、企業、宗教施設まで、様々な施設が立地しています。

公共施設

明治天皇行幸跡 御小休所石碑
苫小牧市第1学校給食共同調理場

商業・娯楽施設

自動車関連の販売店（札幌トヨペット、トヨタカローラ、北海道三菱自動車、日産プリンス札幌販売）や、食品スーパー（ホクレンショップ、スーパーセンタートライアル）、量販店（トイザらス、ニトリ、ヤマダデンキ、スーパースポーツゼビオ）、大型商業施設（イオンモール苫小牧）など、幅広い業種の店舗が見られます。このほか、王子ゴルフガーデン苫小牧や温泉施設「なごみの湯」、飲食店（羅魅陀、甚べい、イートアップ）やカー用品店（オートバックス）、自動車整備工場（車検のコバック）なども立地し、地域住民の生活や娯楽を支えています。HA・RERUタウンやプロノ苫小牧東店なども商業施設の一角を占めています。

企業

トヨタカローラ苫小牧の本社や北海道マイホームセンター苫小牧会場のほか、上組苫小牧支店、阿部商事、松岡満運輸苫小牧主管支店、ほくしょう運輸、ライフ工業などが事業所を構えています。葬祭関連施設としてベルコシティーホール苫小牧東もあります。

宗教施設

立正佼成会苫小牧教会が町内にあります。

過去に存在した主な施設

社会医療法人こぶし柳町診療所がありましたが、2024年1月26日に閉院しました。

その他

柳町の郵便番号は053-0053で、集配業務は苫小牧郵便局が担当しています。また、警察の管轄についても定められています。

もう一度検索