柳賢振

柳賢振（リュ・ヒョンジン）

柳賢振は1987年3月25日生まれ、韓国の仁川広域市出身のプロ野球選手で、現在はハンファ・イーグルスに所属している左投げの投手です。彼はその卓越した才能と活躍から「モンスター」と呼ばれることもあります。

経歴

プロ入り前の時期

柳は高校時代にトミー・ジョン手術を受け、その影響で注目度が下がる中、韓基周の影に隠れた存在でした。地元仁川に出身校があるため、SKワイバーンズが優先的に指名権を持っていましたが、捕手の補強を重視したため指名されず、最終的にハンファ・イーグルスに入団。入団当初は、韓基周への注目が集まり、悔しさを募らせながらも、彼に負けない成績を出すことを目指しました。

ハンファ時代の躍進

プロに入ってからわずか1年目で、最多勝、最優秀防御率、最多奪三振の三冠を獲得し、韓国プロ野球史上初となる新人王とMVPを同時受賞しました。この業績により、瞬く間に「怪物」の名声を確立しました。2008年の北京オリンピックでは韓国代表として出場し、金メダル獲得に貢献。柳の高いパフォーマンスは多くの人々の注目を集め、彼は韓国野球界の顔となりました。

MLB挑戦

2012年、ポスティングシステムを利用してMLBのロサンゼルス・ドジャースと契約を結び、KBOから直接メジャーに移籍した初の韓国人選手となりました。初年度は安定した投球を見せ、14勝を挙げ、カージナルスとのリーグチャンピオンシップシリーズで韓国人選手として初のポストシーズン勝利を達成しました。2013年にはその実力を証明し、MLBでの成功を収めました。

ドジャースからブルージェイズへ

ドジャース時代には多くのタイトルを獲得し、2019年には最優秀防御率のタイトルを手にしました。2019年末、トロント・ブルージェイズと契約し、彼の新たな挑戦が始まります。2020年にはCOVID-19の影響で短縮シーズンとなる中、適応力を試されながらも活躍しました。2021年には怪我に悩まされながらも安定した成績を収めており、2022年も期待が寄せられましたが、シーズン途中での手術により復帰は困難に。

ハンファへの復帰と選手としての特徴

2023年には復帰した柳は再び古巣ハンファ・イーグルスに戻ることが発表され、これからのキャリアに大きな期待が寄せられています。彼の投球スタイルはスリークォーターから繰り出される速球と多彩な変化球で、特にチェンジアップの評価が高いです。彼の実績は韓国の野球界でも特筆すべきものであり、多くの支持を受けてきました。

人物

柳賢振は自国で非常に人気の高い選手であり、憧れの投手には野茂英雄やランディ・ジョンソンを挙げています。当初は成功を収める過程で多くの悔しさも経験しましたが、現在では韓国を代表する投手として名を馳せています。

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