柴内康文

柴内 康文について

柴内 康文（しばない やすふみ、1970年生まれ）は、日本における著名な社会心理学者で、東京経済大学コミュニケーション学部で教授を務めています。彼は社会心理学とメディア・コミュニケーション論を専門とし、特にインターネットおよびコンピュータを通じたコミュニケーションに関心を持っています。

人物と経歴

柴内康文は千葉市に生まれました。彼は1989年に千葉県立千葉高等学校を卒業し、その後1994年に東京大学文学部を卒業しました。在学中、1993年から1997年にかけて東京大学社会情報研究所で研究生として学びました。次いで、1999年には東京大学大学院人文社会系研究科の博士課程を修了し、単位取得退学しました。その間に、彼はミシガン大学で行われた政治・社会調査の夏季プログラムに参加し、計量的手法を学びました。

彼のキャリアは1999年に同志社大学文学部専任講師として始まり、その後2002年に助教授に昇進しました。2007年の制度改正に伴い准教授となり、2012年には東京経済大学に移り、コミュニケーション学部の教授に就任しました。

研究領域と関心

柴内はパソコン通信から始まり、インターネットが普及する過程でのコンピュータを通じたコミュニケーション (CMC) に深い関心を寄せています。彼は社会的ネットワークやソーシャル・キャピタル（社会関係資本）についての議論を展開し、特にインターネットの初期段階における社会的な影響に焦点を当てています。彼の研究は、現代のコミュニケーションの在り方やその社会的変容についての理解を深めるものとなっています。

また、1990年代には、血液型による性格分類の信憑性を批判する内容のウェブサイト「血液型を書くのはやめましょう」を運営しており、その後に「血液型-性格関連説について」というサイトも立ち上げました。さらに、「副業でシーザーサラダ研究家をやっている」と考え、「シーザーサラダ友の会」という独自のウェブサイトも持っています。これらの活動は、彼のユニークなアイデンティティを形成し、コミュニケーションに対する多角的なアプローチを示しています。

主な業績

柴内の重要な業績には著書や翻訳書があります。共著としては、以下のような作品があります：

• - 『ネットワーキング・コミュニティ』 (東京大学出版会, 1997年)
• - 『情報行動の社会心理学』 (北大路書房, 2001年)
• - 『戦後世論のメディア社会学』 (柏書房, 2003年)

また、翻訳した注目の書籍にはロバート・D・パットナムの『孤独なボウリング』があります（柏書房, 2006年）。これらの業績を通じて、彼は社会心理学の研究において独自の視点を確立し、多くの貢献を果たしています。柴内の研究は、社会やメディアにおける人間の行動についての理解を深める上で非常に重要です。

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