柴籬神社

柴籬神社について

柴籬神社（しばがきじんじゃ）は、大阪府松原市上田に位置する歴史ある神社です。かつては村社として地域の人々に親しまれていました。この神社は、松原市内にある布忍神社、我堂八幡宮、屯倉神社、阿保神社、そして東住吉区の阿麻美許曽神社とともに、「開運松原六社参り」を構成する一社としても知られています。

祭神

柴籬神社の正殿には、第18代天皇である反正天皇、別名「瑞歯別命（みずはわけのみこと）」が祀られています。相殿には、学問の神様として知られる菅原道真公と、依羅宿禰が祀られています。

歴史

神社の所在地である反正山は、反正天皇の都「丹比柴籬宮」の跡地と伝えられています。伝承によると、神社は5世紀後半に仁賢天皇の勅命により創建されたとされており、大和王朝の宮が初めて河内に置かれた場所とされています。元禄時代の古文書には、永禄年間に観念寺の秀盛によって開基されたとの記録があります。江戸時代には「広庭神社」と呼ばれ、神宮寺として「広場山観念寺」がありましたが、慶長年間の火災で焼失。その後、寛永年間に観念寺の住持である覚夢によって再興されました。1872年（明治5年）には村社に列せられ、明治41年には新饌幣帛科供進社に指定されました。現在の本殿は1977年（昭和52年）に再建されたものですが、幣殿と拝殿は寛永時代のものが残っています。特に注目すべきは、反正天皇の「瑞歯別尊」という美しい歯並びの伝承から、歯の神様として広く信仰を集めている点です。

周辺の遺跡

神社の周辺は、上田町遺跡として知られ、古墳時代の竪穴建物跡や土器、埴輪などが発見されています。

現地情報

• - 所在地: 大阪府松原市上田7丁目12番22号
• - 交通アクセス: 近鉄南大阪線河内松原駅から南へ徒歩約10分

ギャラリー

まとめ

柴籬神社は、古代からの歴史を持ち、反正天皇を祀る由緒ある神社です。地域の歴史と文化を伝える重要な場所であるとともに、歯の神様として多くの人々に信仰されています。また、上田町遺跡の一部としても考古学的な価値も有しています。大阪を訪れた際には、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

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