栃ノ心剛史

栃ノ心 剛史（とちのしん つよし）

栃ノ心剛史は1987年10月13日にジョージアのムツケタに生まれ、春日野部屋に所属した元大[[相撲]]力士です。本名はレヴァン・ゴルガゼで、愛称は「角界のニコラス・ケイジ」として親しまれました。彼は192cm、189kgという体躯を誇り、主に右四つを得意技とし、寄りや上手投げも用いる力士でした。名実ともに期待された力士であり、最高位は東大関2でした。

来歴

入門から入幕まで

栃ノ心は相撲を始める前に柔道やサンボを経験しており、特にサンボではヨーロッパ選手権での実績も持っていました。ジョージアでは柔道と伝統的な武道「チダオバ」を学ぶなど、多彩なバックボーンを持つ力士でした。相撲に関しては2004年の世界ジュニア相撲選手権大会に出場し、いきなり3位に輝くという素晴らしいデビューを果たします。

2006年3月に初土俵を踏んだ後、順調に勝ちを重ね、2007年11月場所には東幕下筆頭で勝ち越しを決め、初土俵からわずか11場所で十両に昇進しました。これにより、ジョージア出身の力士としては黒海以来の関取となったのです。

新十両から新入幕へ

2008年1月場所では新十両でいきなり12勝3敗の成績を収め優勝し、以降も順調に成績を上げ、2008年5月には新入幕を達成しました。このころは体重が150kgを下回るスリムな体型でしたが、力士としての才能を存分に発揮しました。

幕内生活と上位挑戦

新入幕後も栃ノ心は着実に力を付け、2009年11月場所では12勝3敗で初の三賞となる敢闘賞を受賞しました。しかしその後の幕内上位では壁に直面し、10敗以上の成績を記録することも多かったです。

特に2010年5月場所では初めての上位挑戦となりましたが、大きな成果を上げる一方で翌場所では成績が振るわず、しばしば厳しい試練と向き合うことになります。また、2013年には大怪我を負い、休場を余儀なくされるなどの厳しい状況も経験しました。

故障からの復活

栃ノ心は2014年に体重が174kgにまで減少し、復帰の道を歩み始めました。彼は復帰後も持ち前の怪力を発揮し、2014年の3度の連続優勝を果たして十両に戻り、再び力を取り戻しました。

大関昇進とその後

2018年1月場所では念願の幕内初優勝を果たし、その後大関に昇進しましたが、一度目の大関在位中は5場所で陥落しました。その後、特例で大関に復帰を果たしましたが、怪我の影響もあり2度目の陥落を経験してしまいます。

引退後の活動

2023年5月に引退した後、栃ノ心は東京都内で貿易会社を立ち上げ、日本に住みながら第二の人生を歩んでいます。将来的にはジョージアと日本を行き来しながら生活を続ける意向を示しています。

まとめ

栃ノ心剛史は相撲界での成績や個性的なキャラクターで多くのファンに愛され、力士としての情熱と努力は讃えられるべきものでした。引退後の彼の活動にも注目が集まっており、元大関としての経験を生かしながら新たな道を模索しています。

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