栃木温泉 (熊本県)

栃木温泉

栃木温泉は、熊本県阿蘇郡南阿蘇村に位置する温泉地です。かつて近隣に存在した栃木原温泉と合わせて『栃木温泉』と呼ばれることもあります。本記事では、栃木原温泉についても解説します。

概要

栃木温泉の泉質は、カルシウム・ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉です。泉温は38～45℃と、比較的温かいのが特徴です。効能としては、リウマチ、神経痛、皮膚病、婦人病、筋肉痛、関節痛、腰痛、湿疹、痛風、切り傷などが挙げられます。ただし、これらの効能は全ての人に効果を保証するものではありません。

歴史

栃木温泉は、古くから多くの人々に愛されてきた温泉地です。西郷隆盛や孫文も逗留したという記録が残っており、歌人の若山牧水もこの地を訪れ、「名を聞きて　久しかりしか　栃の木の　いで湯に来り　入ればたのしき」という歌を詠んでいます。また、第二次世界大戦末期の1945年7月には、敵国人の抑留政策の一環として、九州で布教活動をしていたカトリック聖職者ら約40人が、地元の小山旅館に集められたという歴史もあります。

温泉街

現在の栃木温泉には、以下の3軒の旅館と、1つの福祉施設が存在します。

小山旅館
旅館朝陽
アコンカグアリゾーツ（THE ACONCAGUA RESORTS）
南阿蘇村立総合福祉温泉センター・ウィナス

かつては、『栃木原温泉 いろは館』という食事処兼入浴施設もありました。この施設は、合掌造りの建物で、平家の落人が住んでいた古民家を高千穂の里から移築、復元したものでした。

交通アクセス

栃木温泉へのアクセスは、以下の通りです。

鉄道：JR九州豊肥本線立野駅から、九州産交バス高森中央ゆきまたはゆるっとバス白水ルートに乗車し、「栃木入口」バス停で下車後、徒歩約6分（約450m）です。
自動車：九州自動車道熊本インターチェンジから約24kmです。

まとめ

栃木温泉は、豊かな自然に囲まれ、歴史と文化を感じられる温泉地です。多様な泉質と効能を持ち、心身ともにリフレッシュできるでしょう。南阿蘇を訪れる際は、ぜひ栃木温泉で旅の疲れを癒してみてはいかがでしょうか。

脚注

注釈

効能は個人差があり、効果を保証するものではありません。

出典

小山旅館公式ページ
旅館朝陽公式ページ
THE ACONCAGUA RESORTS公式ページ

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