栃木県立日光自然博物館

日光自然博物館

日光自然博物館は、栃木県日光市中宮祠に位置する博物館であり、その運営企業でもあります。博物館を中心として、周辺の自然や文化に触れられる様々な施設を管理運営しています。

概要

博物館の主要施設である日光自然博物館のほか、英国大使館別荘記念公園、イタリア大使館別荘記念公園、中禅寺湖畔ボートハウス、赤沼自然情報センターなどが株式会社日光自然博物館によって管理されています。また、奥日光地域では低公害バスが運行されており、その運行業務は東武バス日光に委託されています。戦場ヶ原方面では、自然に精通したネイチャーガイドによる案内も行われています。

日光自然博物館について

建設の経緯

栃木県は、当初「総合ビジターセンター」という名称で自然博物館の設置を検討していました。1986年には基本構想策定調査を実施し、設置場所として、バス発着所や公共駐車場が集積し、茶ノ木平へのロープウェイ駅にも隣接する中宮祠の東武バス温泉駅前広場が最適地とされました。1987年には基本計画策定調査が行われ、自然博物館と東武バス温泉駅の一体整備が提案され、1991年に完成しました。

博物館の活動

華厳滝と中禅寺湖に隣接する好立地を活かし、奥日光の豊かな自然や歴史を紹介しています。地域の情報発信基地として、自然情報やハイキングコースの案内、自然体験イベントの開催など、多岐にわたる活動を展開しています。2023年3月にはリニューアルオープンし、デジタル技術を活用した体験型展示施設として生まれ変わりました。同年6月には、G7男女共同参画・女性活躍担当大臣会合に出席した各国の閣僚が訪れ、歓迎を受けました。

営業情報

入館料: 大人510円、小人250円（団体割引あり）
開館時間:
4月1日～11月10日: 9:00～17:00
11月11日～3月31日: 10:00～16:00
休館日:
6月～10月: 無休
11月～5月: 毎週月曜日（祝日の場合は翌日以降に振替）、年末年始（12月29日～1月3日）

アクセス

公共交通: 東武日光駅またはJR日光駅から東武バス日光で中禅寺温泉バスターミナル下車すぐ
自動車: 東北自動車道 宇都宮ICから日光宇都宮道路経由、または国道119号線、いろは坂経由で約50分
専用駐車場はありません。近隣の有料駐車場をご利用ください。

その他の施設

英国大使館別荘記念公園

1896年に英国外交官アーネスト・サトウの別荘として建造され、2008年まで大使館別荘として使用されました。2016年に復元され、一般公開されています。

イタリア大使館別荘記念公園

中禅寺湖畔ボートハウス

1947年に中禅寺湖畔に建設された日光観光ホテルの附属施設です。建設当時の姿に復元され、2002年より無料休憩所として一般公開されています。1階は展示室、2階は展望デッキとなっています。

低公害バス

奥日光地区の自然保護のため、市道1002号線への一般車両の乗り入れを制限し、代替交通機関として運行されています。赤沼自然情報センターがバスの待合室を兼ねています。

沿革

1993年4月26日: 大型ハイブリッドバスで運行開始
2021年4月24日: 大型電気バス導入、運賃改定
2022年4月23日: 運行委託事業者を東武バス日光に変更
2023年4月: 大型電気バス「あざみ」導入

運行内容

運行主体: 栃木県立日光自然博物館
運行業務: 東武バス日光
運行区間: 赤沼車庫 - 小田代原 - 西ノ湖入口 - 千手ヶ浜
運行期間: 4月下旬～11月末日

参考文献

手嶋潤一『観光地日光その整備充実の歴史』随想舎、2016年

外部リンク

公式ウェブサイト
* 栃木県立日光自然博物館について - 栃木県環境森林部自然環境課'>栃木県立日光自然博物館について - 栃木県環境森林部自然環境課

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