栗山町民球場

北海道夕張郡栗山町に位置する、町営の本格的な野球場です。「くりやまちょうみんきゅうじょう」と読みます。この球場は、1998年（平成10年）6月21日に、ふじスポーツ広場の隣接地に開場しました。総事業費として約12億874万円をかけて建設されたこの施設は、ナイター設備や電光スコアボードなどを完備し、アマチュア野球はもとより、プロ野球の試合開催も可能な水準を備えています。

施設の特徴

グラウンドの規模は、センター122メートル、両翼98メートルと、公認野球規則に準拠した広さを持ち、外野には美しい天然芝が敷かれています。スコアボードは、現在の主流である「BSO」（ボール、ストライク、アウトの順）式の電光掲示板を採用しており、視認性に優れています。夜間照明は6基設置されており、日没後の試合や練習にも対応可能です。観客席は合計3,300人を収容できます。内訳は、屋根付きのメインスタンドが1,000席、内外野の斜面を利用した芝生席が2,300席となっています。その他、試合運営に必要な本部席や研修室なども整備されています。使用期間は例年4月29日から11月3日までと定められており、利用時間は朝5時から夜7時までとなっています。硬式野球、準硬式野球、軟式野球、そしてソフトボールといった幅広い用途での利用が可能です。

主な利用状況

栗山町民球場は、アマチュア野球における重要な会場の一つとして機能しています。全道規模や全国規模の大会に利用されることがあり、特に高校野球の予選や、大学野球の札幌六大学野球、社会人野球の都市対抗野球大会予選などの公式戦が開催されています。また、プロ野球との関わりも深く、過去には北海道日本ハムファイターズが練習会場として利用したほか、プロ野球のイースタン・リーグ（二軍公式戦）も複数回開催されています。球場の管理・運営は、町内企業の株式会社スイテックが指定管理者として担っています。

主な出来事

栗山町民球場の歴史において、いくつかの特筆すべき出来事があります。

1998年6月21日：球場開場日。こけら落としとして地元の高校野球の試合が行われました。
1998年7月30日：開場記念として、プロ野球イースタン・リーグ公式戦「横浜ベイスターズ対読売ジャイアンツ」戦が開催され、約1500人の観客が集まりました。
2001年8月21日：野球場としては珍しく、人気ダンス＆ボーカルグループ「DA PUMP」の野外ライブコンサートが開催されました。
2003年8月31日：プロ野球イースタン・リーグ公式戦「西武ライオンズ対読売ジャイアンツ」戦が再び開催され、この時は約2300人が観戦しました。
2006年7月22日：北海道日本ハムファイターズが、当時の本拠地であった札幌ドーム以外で初めての公開練習を実施しました。これは札幌ドームでのイベントと日程が重なったためですが、稲葉篤紀氏、ダルビッシュ有氏など主力選手が参加し、約2,000人のファンが見学に訪れ、選手たちとの交流も行われました。翌2007年7月22日にも公開練習が行われ、この時は約5,000人とさらに多くの見学者が集まりました。
2018年以降、北海道日本ハムファイターズ二軍と北海道の社会人・大学野球選抜チームによるプロアマ交流戦が開催されるようになり、2018年、2019年、2023年に実施されました。
2021年7月22日：当時日本ハム監督だった栗山英樹氏が、地元栗山町の中学生27人と交流し、自ら一塁に入ってノック指導を行いました。
2024年8月：第106回全国高校野球選手権大会の出場を逃した全国の高校3年生を対象とした「リーガ・サマーキャンプ」が、エスコンフィールド北海道と並行してこの球場でも初めて開催されました。

アクセス

栗山町民球場は、北海道夕張郡栗山町富士200に所在します。公共交通機関を利用する場合、JR栗山駅からは車で約5分、徒歩の場合は約20分でアクセス可能です。球場に隣接してふじスポーツ広場があります。

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