栗見村

栗見村（くりみむら）は、現在の滋賀県東近江市北西端に位置し、琵琶湖岸の福堂町・栗見新田町・栗見出在家町にあたる地域に、かつて存在した村です。

地理

栗見村は、琵琶湖と大中湖という二つの湖に面していました。また、愛知川と大同川という二つの河川が村内を流れていました。これらの水資源は、村の農業や生活に重要な役割を果たしていました。

歴史

栗見村は、明治時代の町村制施行により誕生し、その短い歴史の中でいくつかの変遷を経験しました。

1889年（明治22年）4月1日：町村制の施行により、新宮村（1879年に新村と宮西村が合併して成立）・乙女浜村・福堂村・栗見新田村・栗見出在家村の区域をもって栗見村が発足しました。これは、明治政府が進める地方自治制度改革の一環として行われました。
1897年（明治30年）8月15日：大字新宮・乙女浜が分立し、栗見荘村が発足しました。これにより、栗見村の範囲は一部縮小されました。栗見荘村の発足は、地域内の事情や住民の意向が反映された結果と考えられます。
1942年（昭和17年）2月11日：能登川村・伊庭村・五峰村・八幡村と合併し、能登川町が発足しました。この合併により、栗見村は廃止され、能登川町の一部となりました。この合併は、戦時体制下における行政効率化や地域統合の必要性から行われたと考えられます。

栗見村は、その短い歴史の中で、琵琶湖の豊かな自然に恵まれ、農業を中心とした生活が営まれていました。しかし、時代の流れとともに、周辺の村との合併を経て、その名前を歴史の中に消しました。現在では、東近江市の一部として、その痕跡をとどめています。

参考文献

角川日本地名大辞典 25 滋賀県

関連項目

* 滋賀県の廃止市町村一覧

この情報は、栗見村の歴史や地理、変遷について理解を深める上で役立つでしょう。

もう一度検索