栢山駅

栢山駅について

概要

栢山駅（かやまえき）は、神奈川県小田原市に位置する小田急電鉄の駅です。駅番号はOH 43で、地域の交通において重要な役割を担っています。駅は1937年に開業し、その後多くの歴史的変遷を経て現在に至ります。

駅の歴史

• - 1927年（昭和2年）4月1日: 栢山駅が開設され、「直通」の列車が停車する駅となりました。
• - 1945年（昭和20年）6月: 新宿駅から稲田登戸駅間の各停列車が全線運行され、栢山駅も停車駅に変更されました。この時点で「直通」は廃止され、各停が主な運行形態となりました。
• - 1946年（昭和21年）10月1日: 準急列車の運行が開始され、栢山駅も停車駅に追加されました。
• - 1983年（昭和58年）3月22日: 一部急行が停車するようになりました。
• - 2018年（平成30年）3月17日: 新松田駅へ直通する各停が廃止され、これに伴い栢山駅の急行停車もなくなっています。

駅名の由来

駅名の「栢山」は周辺地域の地名に由来しています。もともとは「賀山」と表記されていたこの地名は、いつの間にか「栢山」に変わったとされています。

駅の構造

栢山駅は地上駅で、相対式の2面2線のホームを持っています。各ホームはそれぞれ異なる改札口が設けられており、跨線橋で繋がれています。1番ホーム側にはトイレとAEDが設置され、待合室もあり、利用者に優しい空間が整っています。特に、駅員が不在となる時間帯もあるため、利用者は事前に情報を確認することが重要です。

利用状況

2023年度のデータによれば、栢山駅の1日平均乗降客数は7,184人です。小田急線内では70駅中66位という結果で、周辺に多くの教育機関（小学校、中学校、高校）が所在するため、学生の利用が多いのが特徴です。かつては直通列車もありましたが、運行が減少し、利便性に影響を及ぼしています。

駅周辺の特徴

駅の東側には酒匂川が流れており、自然環境も豊かです。栢山は二宮尊徳（金次郎）の生誕地として知られ、その生家や尊徳記念館が近くに位置しています。このことから、地域の歴史や文化に関心を持つ訪問者も多いです。

主要施設

周辺にはいくつかの重要な施設があります。

• - 栢山駅前郵便局
• - 神奈川県立小田原城北工業高等学校
• - 小田原百貨店 栢山店
• - 小田原市立桜井小学校
• - 小田原市立城北中学校
• - 神奈川県立大井高等学校

また、バス路線においても、箱根登山バスと富士急湘南バスが東口から発着しています。以前は他の駅への路線も存在していましたが、減少傾向にあります。これはバス運転手不足や公共交通の代替路線の影響によるものです。

隣接駅

• - 各駅停車: 開成駅 (OH 42) - 栢山駅 (OH 43) - 富水駅 (OH 44)

栢山駅はその歴史的背景や周辺の環境、交通機関との連携によって地域に根差した重要なインフラとなっています。利用者が今後も安心して訪れることができるよう、駅の環境整備が期待されています。

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