根城 (八戸市)

根城（ねじょう）

根城は、青森県八戸市に位置する地名で、一丁目から九丁目（住居表示実施済み）と大字根城（未実施）から構成されています。郵便番号は039-1166です。

地理

八戸市のほぼ中央に位置し、北は売市、東は糠塚・長者・桝方、中心市街地の上組町・新荒町、南は沢里・北白山台、西は田面木、馬淵川を挟んで北西は尻内町・長苗代と隣接しています。地形は、馬淵川沿いの北部から南に向かって緩やかな丘陵地帯となっており、坂道が多いのが特徴です。国道104号線やゆりの木道路沿いには商業施設が集まっています。戦前には八戸競馬場がありましたが、昭和40年代に宅地化が進み、現在は住宅地として利用されています。また、青森地方裁判所八戸支部、八戸市立博物館、根城城址などの公共施設や文化施設も所在します。

小字

大字根城には、馬場頭、西ノ沢、大久保、下町、東構、河原、ヌタゴといった小字が存在します。

歴史

根城の地名の由来は、1334年（建武元年）に南部師行が糠部郡八森に城を築いた際、南朝方の根本となる城という願いを込めて「根城」と名付けたことによります。

この地には、8世紀ごろのものと思われる鹿島沢古墳群（円墳）が発掘されており、当時から内外との交流があったと考えられています。1334年には、南部氏の一族である南部師行が根城を築きました。明治時代以降には、現在の国道104号に沿って尻内駅（現在の八戸駅）への馬車運行が開始されました。1927年（昭和2年）には、鮫から八戸競馬場が移転し、現在の根城三丁目から五丁目一帯に開設されましたが、1951年（昭和26年）の第6回大会後、県営競馬協力会事件をきっかけに休止となりました。1955年（昭和30年）には、三戸郡舘村が八戸市に編入され、1960年代後半から宅地造成が始まり、根城地区の南部にある丹後平で遺跡が発掘されました。1970年代には、3・4・8街路（ゆりのき通り）が開通し、1975年2月1日には、大字根城、大字糠塚、大字上組町、大字沢里の一部が根城一丁目から八丁目となりました。2002年6月29日には、一部が売市、長根となり、同時に根城九丁目が成立しました。

交通

根城地区には鉄道の駅はありません。主要な道路としては、国道104号、市道3・4・8街路（ゆりの木通り）、市道3・3・10街路（根城6丁目から八戸ニュータウンへ向かう4車線道路）があります。これらの幹線道路は、八戸市営バスと南部バスの路線バスが運行しています。

施設

根城には、以下のような施設があります。

一丁目: 千成旅館、さわざと公園、桝形稲荷
二丁目: 八戸大杉平郵便局、藤子公園
三丁目: 根城公民館、根城保育園、三丁目公園、龍源寺
四丁目: 八戸市立根城小学校、ユニバース根城店
五丁目: 八戸根城郵便局、青森放送、八戸市立根城中学校、青い森信用金庫根城支店
六丁目: 東北電力、サンデー八戸根城店、番屋平公園、下番屋平公園
七丁目: 根城浄水場、大久保緑地、水道公園、鹿島沢公園
八丁目: 総合福祉会館、八戸市休日・夜間急病診療所、長坂保育園、ツルハドラッグ、長坂公園、稲荷神社
九丁目: 八戸めぐみ幼稚園、青森地方裁判所八戸支部、八戸市立江南小学校、売市第一公園
大字根城: 八戸市博物館、根城の広場、エンゼルこどもの家保育園、松園神社、八戸聖書キリスト教会

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