根室造船

根室造船株式会社について

根室造船株式会社は、北海道根室市に本社を構える造船・船舶修繕の専門業者です。1927年の設立以来、地域密着型の企業として成長し、日本中小型造船工業会の会員企業としても知られています。特に根室港花咲港区において、漁船を中心とする800総トン未満の船舶の修繕と小型鋼船・FRP船の新造に力を入れています。

会社の沿革

日本における造船業は長い歴史を持ち、根室造船も戦前からの伝統があります。創業は1927年4月、石川県穴水町で河原勝三が始めた個人事業「河原造船」から遡ります。この年月の中で、1942年には法人化して「根室造船有限会社」となり、その後、1945年に解散。しかし、同年10月には再度造船業を再開する運びとなりました。

1950年には「株式会社花咲造船所」と改組し、1961年には現在の「根室造船株式会社」に社名を変更しました。1970年には同業他社と共に根室造船協業組合を設立し、1972年にはその組合が解散しますが、同年10月には新たに花咲事業所を設置しました。

1978年に、本社を根室市花咲港288番地に移転し、旧本社の敷地には根室工場が設立され、木船と小型鋼船の製造・修繕が行われることになりました。1989年には花咲第2工場が増設され、更に2006年には各工場を本社所在地に集約し、業務を効率化しています。

主要設備と事業内容

根室造船の主な設備には、7基の上架引揚船台（100-800GT）、1台のクローラークレーン（45t）、2棟の造船工場、1隻の曵船（47t型）が揃っています。この設備を活用し、漁船の修繕作業を中心に、小型鋼船やFRP船の製造が行われています。また、陸上の排水ポンプ設置などの機械器具設置工事業務も展開しており、造船業だけでなく幅広いサービスを提供しています。

根室造船は、地域の漁業者との強い結びつきを大切にしながら、信頼される技術力を持つ企業として今後も発展していくことでしょう。このように長い歴史を背景にした根室造船は、地域経済の基盤を支える重要なプレーヤーでもあります。

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