根岸台 (横浜市)

根岸台について

根岸台（ねぎしだい）は、神奈川県横浜市中区に位置する、丁目を持たない単独の町名です。住居表示は未実施となっています。

地理

中区西部の丘陵地に位置し、面積は約0.231平方キロメートルと、ほぼ楕円形の形状をしています。東側は山元町、仲尾台、滝之上と接し、西側は滝之上と根岸旭台に隣接しています。

歴史

根岸台は、かつて久良岐郡根岸村の一部でした。1933年（昭和8年）4月1日に横浜市中区根岸町の一部から新設されました。旧字名は仲丸でしたが、前年に神奈川区に中丸の町名が設けられたため、根岸の台地上にあることから「根岸台」と名付けられました。

特筆すべきは、根岸森林公園と根岸競馬記念公苑です。この場所は、1866年に建設された横浜競馬場の跡地であり、第二次世界大戦後にアメリカ合衆国に接収されました。1969年に接収が解除され、1977年に根岸森林公園、根岸競馬記念公苑、そして馬の博物館が開設されました。これらの施設は、地域の歴史を伝える重要な場所となっています。

施設

根岸台の大部分は根岸森林公園と根岸競馬記念公苑が占めており、居住人口はごくわずかです。公園の西側から南側にかけては根岸住宅地区があり、南端には米軍消防署が設置されています。このため、生活圏としての機能よりも、レクリエーションや歴史的な価値を持つエリアとしての役割が大きいです。

交通

横浜駅根岸道路が根岸森林公園の東から南に沿って通っており、滝之上、旭台、根岸台のバス停が設けられています。根岸台バス停には折り返し設備があり、横浜市営バス103系統が横浜駅から伊勢佐木長者町駅前を経由して根岸台を終点として運行されています。滝之上と旭台のバス停からは、桜木町駅から元町・麦田町を経由して市電保存館に至る横浜市営バス21系統も利用可能です。

また、南側の丘のふもとの根岸駅方面へは、横浜駅根岸道路（不動坂）のほか、歩行者専用の東坂が通じています。これにより、徒歩でのアクセスも確保されています。

事業所

2021年の経済センサス調査によると、根岸台における事業所数と従業員数はごくわずかです。これは、町域の大部分が公園や住宅地で占められていることが影響していると考えられます。

その他

• - 郵便番号: 231-0853（集配局：横浜港郵便局）
• - 警察: 町内の警察の管轄区域は、中警察署が担当しています。

まとめ

根岸台は、横浜市中区に位置する静かな地域であり、その歴史的な背景と豊かな自然が特徴です。特に根岸森林公園と根岸競馬記念公苑は、地域のシンボルとして親しまれています。交通の便も良く、バス路線も充実しているため、アクセスも比較的容易です。

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