横浜港郵便局

横浜港郵便局：歴史と文化が息づく郵便局

横浜港郵便局は、神奈川県横浜市中区に位置する、長い歴史を持つ郵便局です。その前身は1871年（明治4年）に開設された横浜郵便取扱所に遡り、日本の近代郵便制度の黎明期から地域社会を支えてきました。

歴史

1871年4月20日、横浜郵便取扱所として産声を上げたこの郵便局は、同年9月には横浜郵便役所へと昇格。1875年には横浜郵便局（一等）となり、為替や貯金の取り扱いを開始しました。1885年には電信業務も加わり、1887年には横浜郵便電信局へと改称、通信業務の中心としての役割も担うようになります。1903年に横浜郵便局となり、1967年には横浜港郵便局と改称されました。1989年には読みを「よこはまみなとゆうびんきょく」へと変更しています。

移り変わる業務と役割

横浜港郵便局は、時代の変化と共にその役割を変化させてきました。1955年には電話通話、1958年には和文電報の受付を開始し、1992年には外国通貨の両替や旅行小切手の売買も取り扱うようになりました。しかし、1999年には国際[[郵便]]交換局業務を川崎港郵便局に移管するなど、業務の整理も行われました。

2007年の民営化に伴い、郵便事業は郵便事業横浜港支店へ、金融業務はゆうちょ銀行横浜港店、かんぽ[[生命保険]]横浜支店へと分割されました。しかし、2012年には郵便事業横浜港支店を再び統合し、現在の体制となっています。2016年にはゆうゆう窓口の24時間営業を廃止するなど、業務の効率化も進められています。

外国郵便発祥の地

横浜港郵便局は、1875年に日本で初めて外国郵便を開始した地としても知られています。その歴史を記念して「外国郵便創業の局」の記念碑が建てられており、郵便史においても重要な場所です。

現在の業務

現在の横浜港郵便局では、郵便、印紙、ゆうパック、内容証明の取り扱いの他、生命保険やバイク自賠責保険などの業務も行っています。また、地方公共団体事務として、横浜市営バス・電車利用券等の交付も行っています。集配業務は、横浜市中区全域をカバーしています。

併設されているゆうちょ銀行横浜港店では、貯金、貸付、為替、振替、振込、国際送金、国債、投資信託、変額年金保険など幅広い金融サービスを提供しています。また、ATMも設置されています。かんぽ[[生命保険]]横浜支店は、個人向けの窓口業務を郵便局が代理店として行っています。

風景印

横浜港郵便局の風景印は、氷川丸を正面から見た船形が特徴で、図案にはマリンタワー、ベイブリッジ、船が描かれています。1990年7月15日から使用開始されています。

周辺環境

横浜港郵便局の周辺には、神奈川県庁、神奈川県警察本部、日本銀行横浜支店、横浜市中区役所、横浜スタジアム、横浜開港資料館、シルクセンター、山下公園など、多くの公共施設や観光名所があります。みなとみらい線日本大通り駅から徒歩約3分とアクセスも良く、横浜観光の拠点としても便利です。

アクセス

• - みなとみらい線 日本大通り駅から徒歩約3分
• - 横浜市営バス、神奈中バス 日本大通り駅県庁前停留所下車
• - 首都高横羽線 横浜公園出入口から北へ約600m

駐車場は4台分ありますが、日本大通りが歩行者天国の時間帯は利用できません。

横浜港郵便局は、歴史と文化が深く結びついた、地域にとってなくてはならない存在です。

もう一度検索