根道廣吉

根道廣吉（ねみち ひろきち、1899年? - 1957年1月15日）は、日本の行政官であり、元特別調達庁長官です。位階は従三位。

人物

茨城県出身の根道廣吉は、1926年に旧制東京商科大学（現在の一橋大学）を卒業後、外務省に入省し、イギリス書記生に任官されました。外務省の同期には、後に国連大使を務めた加瀬俊一や、民社党書記長となった曽祢益などがいます。

第二次世界大戦中、根道は北京参事官として、中国に在留する日本人居留民の保護に尽力しました。

終戦後、彼は終戦連絡久留米事務局局長、特別調達庁次長を経て、1949年に特別調達庁長官に就任し、叙官吏一級となりました。1952年から1953年まで調達庁長官を務めました。この間、日本国との平和条約および日本国とアメリカ合衆国との間の安全保障条約締結に伴う国家公務員法の改正や、連合国軍人等住宅公社法の廃止作業に携わりました。

1953年には外務大臣官房付参事官に異動し、1954年からは在コロンビア特命全権公使として外交の舞台で活躍しましたが、1956年に病気のため帰国。同公使在任中の1957年、骨肉腫のため、東京目黒区の自宅で58歳で死去しました。死後、従三位勲二等瑞宝章が贈られました。墓所は多磨霊園にあります。

著作

根道廣吉は、「滿洲國に於ける治外法權」（法律時報第7巻昭和10年第11号）という著作を残しています。

根道廣吉は、行政官として、また外交官として、激動の時代に重要な役割を果たした人物でした。

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