格闘技オリンピックIII〜'92カラテワールドカップ

格闘技オリンピックIII ～'92カラテワールドカップ

1992年10月4日、大阪府立体育会館において開催された「格闘技オリンピックIII ～'92カラテワールドカップ」は、正道会館が主催した注目の格闘技イベントです。この大会には、国内のさまざまな流派の空手家に加え、海外から招かれた選手たちも参加し、カラテとキックボクシングの熾烈な戦いが展開されました。

大会の構成

大会は、カラテワールドカップとキックボクシング形式のスペシャルワンマッチから成り立っており、合計で3試合が行われました。カラテワールドカップには、極真空手のトップファイターであるアンディ・フグが出場し、プロキックボクサーのデル・クックなども参加しました。この年の大会は、打撃系の立ち技格闘技を愛するファンにとって特に魅力的な内容となっていました。

特に注目されたのは、キックボクシングのスペシャルワンマッチです。このマッチでは、WKA世界スーパーヘビー級王者スタン・ザ・マンが日本に初来日し、格闘技界の期待を一身に背負いました。さらに、モーリス・スミスを破って立ち技格闘技の最強者の地位を確立したピーター・アーツと、佐竹雅昭との対戦も注目を集めました。大会の開会式では、来春に行われる「10万ドル争奪世界最強決定トーナメント（のちのK-1 GRAND PRIX'93）」の実施が発表され、格闘技ファンの期待が高まりました。

試合結果

カラテワールドカップ（第11回全日本空手道選手権）

• - ルール: スピリット空手ルール
• - 出場選手数: 48選手
• - ベストファイター賞: 後川聡之

スペシャルワンマッチ:

• - 女子キックボクシング エキシビジョンマッチ

サシキア・フォン・リュースイック vs. 神風杏子

• - 第1試合 (キックボクシングルール 2分5R)

○田上敬久（正道会館） vs. ステファン”スーパーキック”ヴィック（WKA豪州Sウェルター級王者）×
結果: 5R終了 判定2-0

• - 第2試合 (キックボクシングルール 2分5R)

×アダム・ワット（正道会館） vs. ○スタン・ザ・マン（WKA世界スーパーヘビー級王者）
結果: 1R TKO（場外転落時、アダム・ワットの右肩脱臼のためレフリーストップ）

• - 第3試合 (キックボクシングルール 2分5R)

△佐竹雅昭（正道会館） vs. △ピーター・アーツ（IKBF世界ヘビー級王者）
結果: 5R終了ドロー

このように、'92カラテワールドカップは多くのファンを魅了し、高度な技術と迫力ある試合が繰り広げられました。選手たちの激闘は記憶に残り、この大会は日本の格闘技界において意義あるイベントとなりました。

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