桂きん太郎

桂きん太郎（かつら きんたろう）は、1965年8月12日生まれの日本の落語家であり、商業コンサルタントとしても活動しています。本名は武守 克朗（たけもり かつお）といい、大阪市港区の出身です。かつては吉本興業に所属していましたが、現在はフリーランスとして活動しており、上方落語協会の会員でもあります。

彼のキャリアは、大阪府立大正高等学校を卒業後、花園大学文学部へと進んだことから始まります。落語の世界に入ったのは1986年10月で、当時桂きん枝を名乗っていた、現・四代目小文枝師匠の門を叩きました。

落語家としての活動に加え、学術的な側面も持ち合わせています。2011年3月には、大阪市立大学大学院創造都市研究科にて修士課程を修了しました。この大学院での研究成果は、『落語による地域活性化』（2011年、大阪公立大学共同出版会）として出版されています。この研究内容を活かし、まちづくりコンサルタントとしても活動しており、例えば兵庫県豊岡市にある宵田商店街「カバンストリート」再生プロジェクトなど、地域活性化に関わるコンサルティング事業も数多く手がけています。また、音楽業界にも関わりがあり、エレックレコードでは音楽プロデューサーとして勤務した経験も持ち合わせています。

きん太郎氏は、自身を「マルチメディアシャベリスト」とユニークに表現しています。外見上の大きな特徴として、落語家としては異例ともいえる、金髪や茶髪といった髪の色をトレードマークとしています。その顔立ちから、シンガーソングライターの大江千里氏に似ていると評判になり、「上方落語界の大江千里」というニックネームで親しまれています。きん太郎氏自身も大江氏のファンであることを公言しており、このニックネームを気に入っているようです。

若手時代には、他の落語家と共にいくつかのユニットを組んで活動していた時期があります。1987年頃には、共に落語家ユニット『ザ・パンダ』の門下生という共通点を持つ月亭かなめ、林家染八（後の五代目林家小染）、桂楽珍らと「DC（デーシー）ブランド」というユニットを結成しました。また、一時期はタレントの西川のりお氏の番組内で、トミーズ健氏らと共に「アホ4人組」というグループとして活動していたこともあります。

メディアへの露出も多く、様々なテレビ番組に出演しています。

気分はジャマイカ（読売テレビ）
おはよう朝日です（ABCテレビ）
ええも悪いも関西魂（サンテレビ）※司会
届けオイラの音革命（サンテレビ）※司会
トゥナイト2（テレビ朝日）
スキー正義の味方（テレビ東京）
2時のワイドショー（読売テレビ）
ワイドYOU（毎日放送）
きらめきワイド（毎日放送）
ごきげん2時（毎日放送）
わいわいサタデー（ABCテレビ）
晴れときどきたかじん（ABCテレビ）

また、新聞連載も手掛けており、産経新聞には「KINTAROH CAFE'」というコラムを毎週水曜日に連載していました。

音楽プロデューサーとして、野球チームの応援歌制作にも携わっています。

マキシシングル「阪神タイガース応援歌 我らが阪神タイガース」（2002年6月、徳間ジャパンコミュニケーションズ）※作詞
マキシシングル「北海道日本ハムファイターズ　ファイターズ魂(スピリッツ)」（2007年、日本クラウン）※作詞・プロデュース
* マキシシングル「ファイターズ鎌ヶ谷ソングス　KAMAGAYAトキメキファイターズ」（2009年、日本クラウン）※作詞・プロデュース

落語家、商業コンサルタント、音楽プロデューサーなど、多様な顔を持つ桂きん太郎氏は、その多才さで様々な分野において活躍を続けています。

もう一度検索