わいわいサタデー

わいわいサタデー：関西の土曜午後を彩った人気番組

『わいわいサタデー』は、朝日放送（ABCテレビ）で1983年4月30日から1995年3月25日まで放送された長寿番組です。大阪市内のサテライトスタジオからの公開生放送を基本とし、視聴者参加型の企画やVTR企画を組み合わせた、バラエティ豊かな内容で人気を博しました。

番組の構成と特徴

番組は、公開生放送によるステージ企画とVTR企画の2本柱で構成されていました。最大の特徴は、毎週異なるユニークなテーマを設定した『女性なんでもコンテスト』です。このコンテストでは、水着審査や特技審査、テーマに沿った様々な課題に挑戦する実技審査などが行われ、優勝者にはハワイ旅行などが贈られました。審査には、番組レギュラー陣に加え、過去の優勝者や視聴者の投票も反映されるなど、視聴者参加型の要素が強く盛り込まれていました。

放送時間は、基本的に毎週土曜日の14時00分から15時50分でしたが、1985年4月から10月までの半年間は、正午から15時50分までの4時間枠に拡大。複数の内包番組を編成する3部構成となりましたが、半年後には元の時間に戻っています。

司会者とレギュラー陣

番組の顔である司会者は、乾浩明アナウンサー（1983年～1990年）と芦沢誠アナウンサー（1990年～番組終了）が務めました。準メイン司会には、長田清子、山口智子、朝凪鈴、馬淵よしのなどが、サブ司会には上岡龍太郎、桂文福、笑福亭鶴志、桂きん枝、トミーズなどがそれぞれ時期を異にして出演。多彩な顔ぶれが番組を盛り上げました。

レギュラー陣には、中村鋭一やキダ・タローといった著名人も名を連ね、コンテストの審査員を務めるなど、番組に華を添えました。

多彩なコーナーの数々

『女性なんでもコンテスト』以外にも、様々なコーナーが番組を彩っていました。

鶴志（きん枝）のあの人は今: 一世を風靡した有名人を視聴者からのリクエストで捜索するコーナー。
きん枝の関西虫めがね: 関西各地を探索する旅企画。
帰りたい帰れない: 芸人の弟子が3か月間ホームステイするドキュメント。
文福のなんでやねん!: 桂文福が街頭インタビューで、人々の不満や愚痴を聞くコーナー。文福の「トホホ〜」というセリフが有名でした。
鋭ちゃんのバンザイタイガース: 熱烈な阪神タイガースファンである中村鋭一が、阪神タイガースの試合結果や選手を紹介するコーナー。
松本佳代子のぶらりフォーカス: 番組初期に放送されていた観光スポット紹介コーナー。

さらに、1985年の3部構成時代には、『のりお・よしおのジョーダンはよせ!』や『もしかして花月』といった内包番組も放送されました。

ネット局と全国放送

番組開始当初は、瀬戸内海放送、四国放送、南海放送でも放送され、4局共同制作となっていましたが、後に関西ローカルへと移行しました。全国高校野球選手権大会中継のある日は、ネット局に裏送りで放送されていました。

番組の終わりとその後

12年間続いた『わいわいサタデー』は、1995年3月をもって終了しました。視聴者参加型の企画や、個性豊かな司会者・レギュラー陣、そして多彩なコーナーは、多くの視聴者に愛され、関西の土曜午後を長きに渡って彩り豊かなものにしてくれました。番組で活躍したタレントの中には、後に芸能界で活躍する人もおり、『わいわいサタデー』は、彼らにとっても重要な登竜門となりました。 番組終了後も、その独特の雰囲気や魅力は、多くの視聴者の記憶に刻まれています。

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