桂三木助 (5代目)

五代目 桂三木助の軌跡

五代目桂三木助（かつら みきすけ）は1984年3月19日生まれ、東京都出身の落語家です。彼は落語協会に所属し、本名は小林康浩です。彼の家系には落語の伝統が受け継がれており、三代目桂三木助が祖父、四代目桂三木助が叔父にあたります。そんな背景もあり、幼少の頃から落語家を志すようになりました。

落語家への道

三木助が落語家を志したのは、祖父の録音テープを聞いたことがきっかけでした。しかし、祖父と叔父の両方が既に亡くなっていたため、当初は彼らの門下には入門せず、2003年に十一代目金原亭馬生の元で修業を始めました。初めの前座名として「金原亭駒春」を名乗り、地道に経験を積みました。

2006年11月には二つ目に昇進し、祖父の前名である「桂三木男」に改名しました。同年には、彼の初めての独演会も行い、自らのスタイルを打ち出すきっかけとなりました。さらに2008年からは平成噺し座に参加し、舞台経験を重ねました。彼の努力は続き、2009年5月には内幸町ホールで独演会を開催し、観客を楽しませました。

特別な公演と昇進

2010年2月の新宿末廣亭では、特別な芝居『三代目・四代目桂三木助追善興行』が行われ、三木男は仲入り直後の出番という異例の位置に上がりました。このような重要な役割は、彼の実力が評価されていた証と言えるでしょう。

2017年9月、彼は柳亭こみち、二代目古今亭志ん五と共に真打に昇進し、5代目桂三木助を襲名しました。この襲名披露興行は2018年6月15日に有楽町朝日ホールで行われ、大成功を収めました。

芸風と教育

彼は古典落語の継承者として知られていますが、特に立川談志からの稽古を受けていることで、貴重な要素を取り入れています。三木助は、落語家の技術や表現力を磨くことを重視しており、特に稽古に関しては独自のスタイルを持っています。

趣味と交流

彼は趣味としてモデルガン集めやアップルパイを焼くことを楽しんでいます。また、2003年に入門した同期と共に「TEN」というユニットを結成し、友情を深めています。

2013年には、カネボウ化粧品の白斑様症状の被害者となるなど、私生活にも意外な一面があります。

2020年、三木助はツイッターにて浅草演芸ホールの看板猫・ジロリの写真を投稿し、大きな反響を呼びました。この投稿は、6万4000件以上のリツイートを記録し、彼のユーモアあふれる一面が多くの人々に受け入れられた瞬間となりました。

まとめ

五代目桂三木助は、伝統的な落語のスタイルを大切にしながらも、新たな挑戦を続けている落語家です。彼の活動や人間性は、伝統と現代の架け橋となる存在であり、観客から愛される理由となっています。これからも彼の活躍から目が離せません。

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