桂慶枝 (5代目)

五代目 桂慶枝（かつら けいし、1961年6月26日 - ）は、滋賀県草津市出身の落語家です。本名は竹田 俊英。

経歴

京都学園大学経済学部を卒業後、1984年3月に桂三枝（現：六代桂文枝）に7番弟子として入門しました。落語界に新しい風を吹き込むように、という願いを込めて、桂三風と名付けられました。主に創作落語やショート落語などを演じています。

2001年頃より、客席と高座が一体となって噺を創り上げていく、独自のスタイルを考案し、「客席参加型落語」として商標登録しました。現在は、なんばグランド花月や天満天神繁昌亭などの吉本の劇場を中心に活動しています。吉本興業に所属し、上方落語協会の会員でもあります。

2024年1月31日、同年秋より桂枝光改メ四代目桂梅枝とともに、自身が五代目桂慶枝を襲名することを発表し、2024年9月27日に五代目桂慶枝を襲名しました。

客席参加型落語

2003年12月5日には、「桂三風の客席参加型落語」として商標登録が認可され、商標登録番号は第4732157号です。客席と高座が一体となる寄席のスタイルが商標登録されるのは、日本の落語界では初めてのことでした。

客席参加型落語では、まず枕で簡単な説明が行われ、数回の練習の後、噺の最中に桂慶枝（当時は桂三風）の合図で声を出すなどして参加します。多くの場合、客席は噺に登場する客の役などを担当し、感嘆の声や乾杯の唱和、万歳三唱、拍手などで参加します。

主な演目としては、以下のようなものがあります。

テレショップパニック
三年一組同窓会
ああ定年
祭り囃子が聞こえる
出陣式
又も華々しき華燭の典（元は、師匠である文枝の創作落語）
動物園（古典落語の動物園）
寿限無（寿限無）
他

受賞歴

1989年：「MBS新人落語コンクール」優勝、「第10回ABCお笑い新人グランプリ」新人賞
1990年：「第11回ABCお笑い新人グランプリ」新人賞
2007年：「繁昌亭大賞 創作賞」

五代目桂慶枝は、上方落語界において独自のスタイルを確立し、多くのファンを魅了し続けています。今後の活躍にも目が離せません。

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