桂雪路

桂雪路（かつらゆきじ）は、畑健二郎の漫画作品『ハヤテのごとく!』に登場する、白皇学院の世界史教師です。アニメ版の声優は生天目仁美さんが担当しています。

プロフィール

誕生日：11月10日
血液型：B型
年齢：28歳
身長：165cm
* 体重：49kg

人物像

自称「美しき世界史教師」ですが、その実態はグータラで酒好き、そしてお金に異常に弱いという、かなりダメな大人です。給料のほとんどは酒代に消え、借金癖もあります。妹である生徒会会長のヒナギクによくお金を借りており、その借金は増え続けています。

普段は学校の宿直室に住んでおり、ミルクティーに砂糖を三つ入れるのが好きで、和菓子と一緒に味わいます。過去にはギターを弾いていたこともあります。

経歴

元々は作者の未発表読切の主人公で、「親に借金を押し付けられた可憐な女子高生の借金返済コメディ」というコンセプトでした。小学生時代から現在の義父となる先生に世話を焼かれており、その頃から面倒な子供だったようです。

18歳の時、ヒナギクの6歳の誕生日の前に両親が8000万円もの借金を残して失踪。住む場所を失い、公園などで寝泊まりする生活を送ります。その後、小学生時代の先生だった桂家に引き取られ、ヒナギクと共に暮らすことになりました。しかし、その経験からか、元々のハチャメチャぶりに拍車がかかり、超がつくほどの金の亡者となってしまいました。

お金に関する記憶力は異常で、ハヤテが手にした宝くじの番号を一瞬で暗記できるほどです。

アテネがハヤテに贈った指輪の現所有者である可能性や、西沢歩の家庭教師をしていた可能性も示唆されています。桂家に養子として迎えられた理由は、なんとじゃんけんに勝ったから、という説もあります。

かつてはミュージシャンを目指していましたが、OLなどを経て、現在は白皇学院の世界史教師として働いています。教師になったのは安定した収入が目的で、ミュージシャンへの夢は諦めていないようです。

ハヤテの編入試験を妨害したり、事あるごとに騒動を起こしたりするため、ヒナギクによく怒られています。当初はハヤテたちのクラスの担任でしたが、牧村志織の赴任に伴い副担任に降格。その後、ハヤテたちが2年生に進級した際に、再び担任となりました。

容姿・性格

妹のヒナギク同様、かなりの美人です。ヒナギクと同じ黄色の瞳を持ち、髪は水色をしています。学生時代はポニーテールでしたが、借金を背負った際に髪をバッサリと切りました。10代の頃は現在のヒナギクに劣らないほどの人気を誇っていました。京ノ介は、そんな彼女の変わり果てた姿に複雑な思いを抱いているようです。また、妹とは対照的にかなりの巨乳です。

しかし、その破天荒な性格から、周囲からは女性としてまともに意識されていません。それでも、ハイキングにミニスカートとハイヒールで参加したり、スカートでの飛び蹴りを拒否したりするなど、女性らしさを意識する一面もあります。

朝まで飲み明かすほどの酒好きで、給料のほとんどを酒代に費やしています。携帯電話は持っていません。高価なドンペリに憧れています。高級レストランでは、最初は値段に怯えながらも、最終的には高価なワインを飲み、100万円を超える支払いをすることもありました。

マラソン大会の賞金から差し引かれた500万円超の借金も、恐らく酒代に消えたと考えられます。周囲の人々からお金をせびることも日常茶飯事です。かつては桂家の離れに住んでいましたが、騒がしすぎるためヒナギクに追い出されました。何かと妹を頼り、お金を借りようとしては怒られています。

自称「エルフ」ですが、ハヤテからは「ドワーフ」呼ばわりされています。金銭への執着は凄まじく、マラソン大会の優勝賞金を聞いた途端に参加を申し出たり、執事クエストに強引に絡んで来たりします。降格による減給を恐れ、教師としての地位を維持しようと必死になる一面もあります。

普段は迷惑な存在ですが、ヒナギクが幼い頃のエピソードでは妹思いな一面を見せています。アニメ3期では、目の前の大金よりもヒナギクを助けることを優先しました。

対人関係

ハチャメチャな性格とは裏腹に、教師としての能力は高く、教え方も上手です。生徒からの人望も厚いですが、ハヤテ以外の生徒からは「先生」と呼ばれることはほとんどありません。生徒会3人娘と絡むことが多いです。

小学校からの付き合いである京ノ介から好意を寄せられていますが、本人は全く相手にしていません。お金の都合上、気を許せる人物が少ないため、京ノ介を নানাと付き合わせることがあります。

ハヤテに対しては、編入試験でいたずらを仕掛けたり、麻雀でカモにしようとしたり、宝くじを横取りしようとしたりと、問題行動を繰り返しています。そのため、2年生の担任になった際には、ハヤテから露骨に嫌がられています。しかし、ハヤテがコートを忘れて逃げ出した際には、中に入っていたお金を盗まずに届けたり、女性との同居に関する相談に乗ったりするなど、常識的な一面も見せます。

サキや牧村との飲み会の帰りには、ヤクザに絡まれていた足橋を助けました。

ワタルが咲夜から借りていた1億円の存在を知った際には、欲望と良心の間で葛藤しましたが、最終的には欲望を優先し、1億円を奪われた際には、ワタルたちよりも先に犯人を撃退し、1億円を回収しました。

能力

大人一人を片手で持ち上げられるほどの怪力を持ち、人を弾き飛ばしながら走ることもできます。執事クエストのダンジョンでは、悪霊に魂を売り渡したことで、額にMの文字が浮かび上がり、ヒナギクとソニアを一撃で仕留めました。三千院家のセキュリティも簡単に突破できます。ナギは彼女の身体能力を「妹と同スペック」と評しています。

下田旅行ではマヤのUFOを操縦したり、ハイキングではハイヒールとミニスカートで山を登ったりするなど、常識外れの行動を連発します。

ハヤテが年上好きであることを見抜くなど、洞察力も鋭いです。麻雀が得意で、代打ち経験のあるハヤテを苦境に陥れます。

備考

作者は、雪路について「出るたびに髪型や服装が大きく変わる魅惑の女教師みたいなデザイン」にしたいと考えていましたが、途中で断念したと述べています。額の瘤は、その際の目印として付けられたものの名残です。

第1回人気投票では15位と特別人気があるわけではありませんが、PV版の時点で声優が決まっていた数少ない人物の一人です。アニメでも出番が早くなり、原作では第4巻第3話が初登場ですが、アニメではヒナギクと同じく第1期第4話から登場しています。

劇場版公開時に小森秀人監督が主催した人気投票では、1位のヒナギクに次いで2位となり、姉妹で1、2フィニッシュを飾っています。

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