桃山町

桃山町の概要

桃山町（ももやまちょう）は、和歌山県の北部に位置していた町で、その名の通り桃の生産地として特に知られていました。町を流れる貴志川は町の西端で、ほぼ貴志川町との境界をなしています。桃の名所として、開花の時期には多くの観光客が訪れ、観光の一環として賑わいを見せていました。この町の名称は、京都の“桃山”とは無関係で、桃にちなんだものです。

歴史

桃山町の歴史は1956年（昭和31年）8月1日に安楽川町、調月村、奥安楽川村が合併して発足したことに始まります。そして、1957年（昭和32年）8月1日には海草郡細野村の一部を編入することにより町の領域が拡大しました。

その後、2005年（平成17年）11月7日には、打田町、粉河町、那賀町、貴志川町と合併し、紀の川市が新たに設立されることに伴い、桃山町は廃止されたのです。この結果、元々の桃山町の地域は紀の川市桃山町として今も存在しています。

教育

桃山町内には高等学校や大学はありませんでしたが、中学校はいくつか存在しました。ます、桃山町立荒川中学校があり、後に紀の川市立荒川中学校となりました。桃山町立桃山中学校は2005年4月に荒川中学校へと統合されました。また、小学校もいくつかあり、桃山町立安楽川小学校は現・紀の川市立安楽川小学校に、桃山町立調月小学校は紀の川市立調月小学校に改称されました。しかし、桃山町立桃山小学校やその分校は合併後に休校となりました。

交通

桃山町には鉄道路線は通っておらず、周囲の自治体には南海電気鉄道貴志川線やJR和歌山線が利用可能です。交通は主に道路に依存しており、一般国道424号を通じてアクセスできます。また、数本の県道が町の境内を走り、日常の交通手段として利用されていました。

• - 和歌山県道3号かつらぎ桃山線
• - 和歌山県道128号桃山下井阪線
• - 和歌山県道129号垣内貴志川線
• - 和歌山県道130号桃山丸栖線

出身有名人

桃山町にはいくつかの著名な人物が出ています。たとえば、落語家の桂文福さんや、元日本IBM社長の山口明夫さん、大黒ケイイチさんなどがその一例です。

まとめ

桃山町はその豊かな自然環境と桃の生産で知られ、多くの来訪者を魅了してきた町でした。しかし合併によってその歴史は幕を閉じ、新たな紀の川市の一部として生き続けています。桃山町の思い出と苗床となった土壌は、今後も地域の文化と伝統に息づいていくことでしょう。

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