桐原季子

桐原 季子

桐原 季子（きりはら ときこ）は、日本の格闘家であり、キックボクシング、総合格闘技、プロレスという異なる分野で活動する多才なアスリートです。1974年11月4日生まれ。プロのキャリアは、NATURAL9に所属してスタートしました。

経歴

キックボクサーとしての歩み

彼女のプロとしての第一歩は、キックボクシングのリングでした。2012年7月8日、新宿FACEで開催されたJ-GIRLSの大会、～Platinum's In The Ring 3rd～において、中三川亜由美選手とのプロデビュー戦を迎えます。この試合ではフルラウンドを戦い抜いたものの、判定で惜しくも敗れました。しかし、その後の研鑽を経て、2014年7月27日に行われたD-NET STRIKING 01での宇田川智代選手戦では、再び2ラウンドの戦いを経て、3-0の明確な判定勝利を収め、プロとして初勝利を飾っています。

総合格闘技への挑戦

キックボクシングでの経験を積んだ後、桐原選手は新たな分野へと挑戦の幅を広げます。ファイトネスで総合格闘技の技術習得に励み、そのスキルを磨きました。

プロレスへの転身と花鳥風月時代

そして彼女は、格闘家としての次なる舞台としてプロレスを選択します。2016年にはシアタープロレス花鳥風月の練習生となり、プロレスラーとしての基礎を学び始めました。同年7月18日開催の『月闘～GETTO～第7章』では、関友紀子選手との3分間の公開スパーリングを行い、観衆の前でその動きを披露しています。

プロレスラーとしての正式デビューを目指す過程は、必ずしも順風満帆ではありませんでした。2016年2月5日に行われた秋山恵選手との査定試合では、観客による評価の結果、この時点での合格は見送られるという厳しい現実が待っていました。しかし、彼女は諦めることなく、3月5日に再度秋山恵選手と査定試合を実施。5分時間切れ引き分けという結果に終わり、査定員からはギリギリの合格判断を得たものの、最終的な正式デビューはさらに延期されることとなりました。この間、4月には関選手、5月には政宗選手とプレデビューマッチを経験し、経験を重ねました。

そして、2016年6月26日、ついに沙紀選手を相手にプロレスラーとして正式にプロデビューを果たすこととなります。しかし、デビュー戦はカンパーナで敗れる結果となりました。彼女自身が語るところによれば、プロレスの世界に足を踏み入れたきっかけはユニークです。本来は「婚活」を計画していたところ、様々な縁が重なり、なぜかプロレスラーへの道に進んでしまったという、本人も驚くほど意外な経緯であったらしいです。

正式デビューから間もない7月2日には、柳都オレンジスタジアム大会で初のミックスドマッチに挑んでいます。服部健太選手をパートナーに、ジョシュ・オブライエン＆小林香萌組と対戦しました。

フリーランス期間

しかし、シアタープロレス花鳥風月での活動は長くは続かなかったようです。2018年11月に発売された「プロレスラー選手名鑑2019」には花鳥風月所属選手として掲載されておらず、この時点までに退団扱いとなっていたことが窺えます。フリーランスとなった彼女は、新たな活路を見出します。2018年12月9日、西新宿ミノシマビルで行われたサブロクコンバットに出場。力選手とタッグを組み、ミスモンゴル＆モンゴルピエロ組、佐野直＆唯我組といった強豪を次々と撃破し、見事、世界最強ミクスドタッグ優勝を飾りました。これはフリー転向後、最初の大きな成果となりました。

我闘雲舞での再始動

2019年、桐原選手は再び所属団体を持つことを決意し、我闘雲舞への入団を選択します。ここではキャリアを一度リセットし、プロレスの基礎をゼロから学び直すため、練習生として再出発するという道を選びました。そして、2019年8月28日に新木場大会で、駿河メイ選手を相手に我闘雲舞所属選手として再デビュー戦を行っています。

多分野での経験と、常に新たな挑戦を続ける姿勢を持つ桐原季子選手の今後の活躍が期待されます。なお、彼女の入場時には、沢田研二の「TOKIO」が使用されています。

もう一度検索