桐華寺

桐華寺（トンファサ）

桐華寺は、大韓民国の大邱広域市東区に位置する仏教寺院で、韓国の最大仏教宗派である曹渓宗の第9教区本寺です。この寺院はその長い歴史と豊かな伝説で知られ、多くの信者や観光者が訪れます。

歴史

桐華寺の起源は新羅の炤知王の治世にさかのぼります。493年に極達和尚によって創建された瑜伽寺が桐華寺の前身とされています。新羅の興徳王の時代に、心地王師によって再建された際、冬の寒さにもかかわらず桐の花が咲いたことから、「桐華寺」という名が付けられたと伝わっています。この逸話は、寺の神秘的な雰囲気を一層引き立てています。

李氏朝鮮の時代には、寺は幾度かの仏教弾圧に直面しました。1407年と1424年には、存続を許された寺院の中に桐華寺の名は見当たらず、廃寺となりました。その後、1732年に現在の桐華寺が再建されるまで、その存在は忘れ去られていたようです。

日本統治時代の1911年には、寺刹令施行規則に基づいて、桐華寺は朝鮮三十本山に指定されました。この指定は、寺の歴史的価値を認めるものであり、1924年以降は朝鮮三十一本山という地位が与えられました。

金塊発掘騒動

桐華寺の近年の出来事として、2011年から2012年にかけての金塊発掘騒動が挙げられます。この騒動は、朝鮮戦争当時に寺の大雄殿に金塊が隠されているという噂から始まり、多くの人々が発掘を試みました。この事件により、桐華寺の認知度が急上昇し、訪れる人々が増加しました。しかし、当局は文化財の保護を理由に発掘を許可せず、騒動は収束しました。

桐華寺は、信仰の場であると同時に、歴史や文化を学ぶための重要な遺産でもあります。訪れる人々は、静寂に包まれた境内で心を落ち着け、数百年の歴史を体感することができます。また、桐華寺の周辺には自然豊かな風景が広がっており、四季折々の美しさを楽しむこともできます。

桐華寺を訪れることは、歴史を感じるだけでなく、心の安らぎを得る貴重な体験となるでしょう。また、寺のホームページでは、より詳しい情報やイベントについての案内がされています。興味のある方はぜひチェックしてみてください。

桐華寺のホームページ（韓国版）

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